山道を一人歩いていると、ガサガサと草が動く音がした。「や、『山より大きな猪は出ぬ』って諺もあるし! 大丈夫大丈夫! そこまで大きいのいないって!」 自分に言い聞かせる。 現れたのは、乙事主とダイダラボッチだった。充分デカかった。生きろ、って言われても無理そう。
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