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2019年6月の読書メーター
6月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:904
ナイス数:447


古事記 ((下)) (小学館文庫―マンガ古典文学)古事記 ((下)) (小学館文庫―マンガ古典文学)感想
古事記中巻の途中から下巻の内容。中巻分は崇神天皇から大雀命(仁徳天皇)即位まで。一番感心したのは「鳥取」の語源! 倭建命は「悲劇のヒーロー」的イメージだったが、この性格ならば都(父)から遠ざけられても仕方ない気がする。父は大好きだが他人との共感能力が低く、父の敵はとりあえず殺す(汗)、で「父が褒めてくれない」と悩む……。神功皇后、何した人かイマイチ知らなかったけど理解した。下巻、大長谷王(雄略天皇)が同族を殺しまくったので、没後、後継探しに苦労するも見つかり、「古事記」編纂当時の歴史に繋がって本書終わり。
読了日:06月02日 著者:里中 満智子

F1ビジネス―もう一つの自動車戦争 (角川oneテーマ21)F1ビジネス―もう一つの自動車戦争 (角川oneテーマ21)感想
読了後、感想未入力の間に、レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが優勝してた。職場本棚。2006年シーズン開幕直前に書かれた本。現在までに状況は変わったかもしれないが、バーニーという個人傘下のよくわからん企業群がF1商業権を一手に握る構造に驚いた。モズレー独裁の、立法と司法を併せ持つFIA(国際自動車連盟)が恣意的に技術規則を制定、運用。透明性を求める自動車メーカー系チーム連合の反発。非メーカー系チーム票の争奪。速度や技術競争じゃなくて政治だなぁ……。F1に対する印象が変わるが、非常に興味深い本ではあった。
読了日:06月03日 著者:田中 詔一

帝都つくもがたり (角川文庫)帝都つくもがたり (角川文庫)感想
連作短編。昭和初期。気弱で酒浸りの物書き・大久保純が、大学時代から悪友の新聞記者・関信二に、怪異の取材に引っ張り回される。カクヨムで『つくもがたり』『~かさね』『~あつめ』『~ちぎり』既読。大好きなシリーズなので、紙の本で手元に置けるのは嬉しい。「炎のあわい」は何度読んでも良い。Web版とここが変わったのか、と読み比べてみたり。ほぼ同じ話でも紙だと自分が読むのが速いのか、×0.8くらいで短く感じる気がするけれど。胡散臭いブン屋の関と、書痴の編集者・菱田君が大好きだ。表紙の大久保は格好良すぎるような(笑)。
読了日:06月07日 著者:佐々木匙

ゆいはぼくのおねえちゃん (ポプラ物語館)ゆいはぼくのおねえちゃん (ポプラ物語館)感想
小4娘が学校で借りてきた。小3ヒロトの家に来た異母姉、小6のゆい。ゆいの母は既に亡く、祖母と二人暮らし。祖母の病気入院の間、預かることになったという。両親が「女の子だから」と、ゆいばかり気遣って不満がたまるヒロト。母に続き祖母まで失うのでは、と不安が募るゆい。子供目線で描かれた姉弟二人の心情はよくわかるが、この状況でストレス溜まるの、一切内心が描かれていないヒロト母だろ、と思う。ヒロト母が人間でき過ぎてるよ……。ラスト、ヒロトの転校を伴う同居は、提案時に「転校」を明示してヒロトの同意を得るべきでないかな。
読了日:06月26日 著者:朝比奈 蓉子


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【2019/07/07 16:38 】 | 本関係 | コメント(0)
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