とある画家が、果物の静物画を描いた。その絵はとても素晴らしい出来栄えで、キャンバスから臭いが溢れて漂ってきそうなほどに瑞々しい。 果物は、自分の美しい絵姿を見ながら思う。「ああ、これから先、自分の代わりに、絵の中のドリアンが乾いてシワシワになればいいのに!」
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