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2020年2月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1418
ナイス数:375


祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)感想
小菅のアパートで発見された、住人でない女性の他殺体。近くで発見された、身元不明の焼死体は誰か。加賀は、捜査を担当する従弟から、遺品に記された12の橋について聞く。加賀シリーズ既読は『私が彼を殺した』だけ。登場人物への思い入れがないので、シリーズ最大の謎と言われてもピンとこない。するする読める話ではあるが、親子愛に感動する感性を持たない身からすると、「橋の謎の真相が、思ったほど面白くなかった」という感想しかない(苦笑)。というか、両親のせいで人生歪んでないか? 焼死体の身元が二転三転したのは意外性あったな。
読了日:02月11日 著者:東野 圭吾

死の発送 (角川文庫 (5807))死の発送 (角川文庫 (5807))感想
再読。東北本線の五百川駅(福島県)近くで発見された、トランク詰めの死体。被害者は東京の新聞編集長・山崎。トランクは東京の田端駅から鉄道便で送られた物で、発送者の人相は山崎本人? 部下の底井は、山崎が接触していた競馬関係者に疑いの目を向け、開催中の福島競馬へ。メイントリックは覚えてたけど、事件の背景や動機は忘れてた。九州から出たことない初読時と比べると、自分が関東~東北の地名や路線がわかるようになってて面白い。というか、初めて東北本線の貨物見たときは、完全に本書を思い出して「これかー」って気分だった(笑)。
読了日:02月13日 著者:松本 清張

点と線 (新潮文庫)点と線 (新潮文庫)感想
福岡市香椎の海岸で発見された男女の服毒死体。二人は東京駅で列車に乗るところを目撃されており、男は汚職事件の鍵を握る人物。心中か? 福岡と東京の刑事が他殺を疑うが、疑わしい人物にはアリバイがあった。再読だから大体話知ってるけど、何度読んでも鉄壁のアリバイ崩しが面白い。福岡市出身のため、馴染みのある地名が出るだけでも懐かしい。昭和32年、東京‐博多間が特急17.5時間とか、東京‐札幌間が急行と青函連絡船乗り継いで25時間とか、アリバイの裏付け調査だけでも大変だよねぇ。他県警との連絡も、電話じゃなくて電報だし。
読了日:02月14日 著者:松本 清張

渡された場面 (新潮文庫)渡された場面 (新潮文庫)感想
職場本棚。佐賀県唐津の文学青年・下坂が同人誌に投稿した小説の一場面が、全国版の文芸誌に引用された。たまたま読んだ四国A県警の香春は、自分が担当する殺人事件の現場に酷似していると気付く。タイトル見た瞬間ドラマ(87年版)の「あっちさ行け!」を思い出す。本も20数年前に既読の筈だが、改めて読むと「あっちさ行け」とは一言も書いてないのね(苦笑)。九州の事件の経緯は覚えていたが、四国のほうは完全に忘れてた。下坂だけでなく、四国の文学青年も(本筋に関係ないけど)、自分が高尚な物書いてると信じてると他を見下すよなぁ。
読了日:02月23日 著者:松本 清張


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【2020/03/01 12:01 】 | 本関係 | コメント(0)
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