忍者ブログ
2020年5月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1838
ナイス数:524


ネコばあさんの家に魔女が来たネコばあさんの家に魔女が来た感想
高校不登校のユキノ。近所の家に、イギリスからマジョがやってきて、そこでなら美味しくご飯を食べられる。カクヨムで既読、小5娘に薦めたくて紙で買った。“母と娘は別の人間である”ということを理解できない母を持つ娘の息苦しさは、吐き気がするくらいわかる。そうならないように娘を育てたいが、「子供は、親を嫌いだと思ってもいい、自分が間違ってるわけじゃない」ということは早めに知っておくと、人生楽になると思うんだ。置かれた状況にも拘らず、ユキノは思考回路にユーモアがあって、重い話が重くなり過ぎないので、娘も読めると思う。
読了日:05月01日 著者:赤坂 パトリシア

ハンカチでつくる!  リカちゃんお洋服BOOK あこがれのドレスコレクション (主婦の友ヒットシリーズ)ハンカチでつくる! リカちゃんお洋服BOOK あこがれのドレスコレクション (主婦の友ヒットシリーズ)感想
前のほうは、ハンカチを人形に巻き付けるだけでドレスになる着せ方で、娘が見ながらずっと遊んでいた。買ってから数年経つ気がするけれど、やっと後半の型紙を使用して服を作ったよ(赤ずきんちゃんドレスのブラウスのみ)! 余り布を強引に活用した関係で、全くの別物ができあがってるけどね(苦笑)。きちんと必要な布を揃えた上で、レトロワンピースは一度まじめに作ってみたいと数年来思っている……。不思議の国のワンピースも、モデルさんコートドレスのコートの中のワンピースも可愛い。本書は第2弾で、第1弾(人形付き)は持っていない。
読了日:05月04日 著者:荒木 さわ子

漫画版 日本の歴史 2 飛鳥朝廷と仏教 飛鳥~奈良時代 (角川文庫)漫画版 日本の歴史 2 飛鳥朝廷と仏教 飛鳥~奈良時代 (角川文庫)感想
表紙:浅田弘幸、漫画:坂元輝弥。どの巻も表紙と本文は絵師さん違うんだが、今巻はかなり別人に見える。いや顔は似てるんだけど、本文の厩戸皇子(聖徳太子)が爽やかなのに、表紙の皇子は裏がありそうで(笑)。欽明天皇の時代の仏教伝来から、聖徳太子、大化の改新、平城京遷都、大仏建立、鑑真来日を経て、称徳天皇の死と道鏡失脚まで。読了後の第一声「ページ数、倍欲しい……」結構激動の時代なので、各エピソード短いページ数でばんばん場面が変わるんだよなぁ。仏教の時代として、一冊でまとめたかった意図はわかる。若い孝謙天皇が超美人。
読了日:05月05日 著者:

平家物語(上)―マンガ日本の古典 (10)平家物語(上)―マンガ日本の古典 (10)感想
上中下巻の本の上中を貰った。保元(1156)、平治の乱(1159)で台頭した平氏。清盛は太政大臣まで出世、一門は権勢を笠に着て横暴に振舞う。長男・重盛のみが冷静。後白河法皇は鹿谷で反平家の陰謀を練る。『御輿振り』、加賀の山寺焼討ち~強訴の流れは全く知らなかったので面白かった。重盛没後に深まる法王と清盛の確執。“以仁王の令旨”(1180)は有名なので、本人イケイケなんだと思っていたが、乗せられて担ぎ出された感じ。担いだ源頼政の名は知っていたが、保元からの歴史の積み重ねでここに至ると理解。令旨発覚で乱の予兆。
読了日:05月06日 著者:横山 光輝

平家物語(中)―マンガ日本の古典 (11)平家物語(中)―マンガ日本の古典 (11)感想
上中下巻の本の上中を貰った。そろそろ平家側の家系図が欲しい(源氏は多少わかる)と思っていたから、巻末についていて有難い。平等院の合戦、橋の行桁を渡る僧兵凄いな! 源頼政・以仁親王が討ち取られ、園城寺炎上。福原遷都。東で源頼朝挙兵、富士川の合戦。京へ再遷都後、興福寺挙兵。園城寺も南都も、最初から全部焼き払うつもりだったわけじゃないけれど、強風で炎上しちゃった感じだな。木曽義仲挙兵(ここまで1180)、年明けて清盛病死。倶利伽羅峠の戦い(1183)、平家物語では“牛の角に松明”はないのね。敗戦後、平家都落ち。
読了日:05月06日 著者:横山 光輝

天文の世界史 (インターナショナル新書)天文の世界史 (インターナショナル新書)感想
時代は神話の頃から最新まで、地域は地球上全部、対象は太陽・月・地球から宇宙論まで、幅広く全てを網羅。個々の話題は短いので物足りない場合もあるが、この幅広さは凄い。世界中の神話に興味あると楽しいと思う。イスラム風オリオン座とか、中国の星座とか、陰陽師vs宿曜師とか、他であまり目にしないから面白い。国際天文学連合がシリウスなど有名な星の固有名を承認したのは割と最近(2016年)。終章の、“古代インドの宇宙観”(大地・象・亀・蛇)はインドには実在しなくて、西洋の誤解が日本に普及、というのが一番衝撃かもしれない。
読了日:05月15日 著者:廣瀬 匠

漫画版 日本の歴史 4 武士の目覚め 平安時代後期 (角川文庫)漫画版 日本の歴史 4 武士の目覚め 平安時代後期 (角川文庫)感想
表紙:藤田香、漫画:梅屋敷ミタ。先に読んだ娘が「女の人の絵が可愛い」と言ったが、確かに女性陣みな可愛い。特に待賢門院(崇徳天皇母)。前九年合戦(1051)から安徳天皇即位(1180)まで。前九年、後三年合戦(1086)、保元の乱(1156)、平治の乱(1159)は、誰が何をしたくて起こしたか混乱するので、きっちり描いてくれて有難い。源氏は前九年の義家らへんから漠然と把握していたが、平清盛の祖父・正盛と父・忠盛が出世していく過程を見せてくれて非常に良かった。いきなり清盛が太政大臣になれたわけじゃないからね。
読了日:05月23日 著者:

平家物語(下)―マンガ日本の古典 (12) 中公文庫平家物語(下)―マンガ日本の古典 (12) 中公文庫感想
上中を単行本で貰ったので、下のみ文庫で購入。木曽義仲上洛(1183)、義仲の最期(1184)、壇ノ浦の合戦(1185)まで。義仲も義経も頼朝も出てくるけれど、これはやはり“平家の滅び”の物語なのだな、と思う。古文で習った那須与一、なぜ舞った武者を射るのかわからなかったが、本書の流れなら納得するわ。でも、3冊読んで一番印象に残るのは、平等院で橋の行桁を渡る僧兵。あと、清盛亡き後の平家総帥・宗盛が物語上、こうも役立たずキャラとして描かれていると、宗盛視点ならば言いたいこと多々あるんじゃないかなという気もする。
読了日:05月24日 著者:横山 光輝


読書メーター

拍手[0回]

PR
【2020/06/06 09:11 】 | 本関係 | コメント(0)
<<【小話】難題3 | ホーム | 【小話】難題2>>
コメント
コメント投稿














<<前ページ | ホーム | 次ページ>>