歌の名手を母に持つ小式部内侍が、歌会参加者に選ばれた。中納言が「母上に出した相談の手紙の返事は来ましたか」とからかうと、内侍は中納言の袖を掴んで即詠する。「大江山いくのの……べりっ」 歌は素晴らしい出来だったが、力余って袖を破いてしまい、中納言が逃げ帰った。
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