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ドグラ・マグラ(上) (角川文庫)の感想
真夜中、ブウウンという時計の音で目覚めた「私」は、時計の音より前の記憶が全くないことに気付く。訪ねてきた教授曰く、彼の記憶に重大事件の真相が隠されているらしい。記憶を回復するための実験を提案されるが……。巻頭歌最高。娘が『赤毛のアン』読んでる横で、親がコレ読む盆休み(笑)。表紙、内容に一切関係ないな! 自分が福岡市出身なので、「昔、筥崎に水族館なんてあったんだ、へぇ」と本筋に関係ないことを面白がる。スチャラカチャカポコ、読んでる最中は邪魔(早く先に進みたい)だったが、読了すると何故か一番印象に残っている。 読了日:08月14日 著者:夢野 久作 ドグラ・マグラ(下) (角川文庫)の感想 若林教授に渡された書類を読み続ける「私」。祭文、新聞記事、論文、手記……。六本松の高等学校とか、今川橋から姪の浜まで歩いて帰るとか、地名がいちいちわかるので楽しくて仕方ない。「私」は誰なのか。絵巻物を見せたのは誰か。殺したのは誰か、父は誰か。今はいつなのか。「私」が読んでいる手記に書かれた内容、「私」に向かって話されている内容に嘘が含まれているかもしれないし、そもそも「私」が見た(と思っている)ものの描写ですら正しいかどうか信用ならないので、読了してもはっきり真相が定かにはならないんだけれど、面白かった。 読了日:08月14日 著者:夢野 久作 憎悪人間は怒らない (ハヤカワ文庫JA)の感想 『製造人間は頭が固い』の続巻、統和機構を脱走した〈憎悪人間〉を巡る物語。いたなあ、あの犬! というのが本書の一番の感想。ブギーポップ本編でジンクス・ショップ辺りより前、及び『ビートのディシプリン』らへんのキャラは、忘れてても見たら「あいつか!」といろいろ思い出す。〈交換人間〉が口にしたパニックキュートなんて、本のタイトルはかろうじて記憶あったけど、何をしたどんな奴か全く思い出せなくて再読したよ……。今ヒノオは少年だけれど、ブギー本編の頃には(生存していたら)成人なので、どんな大人になっているだろうと思う。 読了日:08月26日 著者:上遠野浩平 読書メーター PR |
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