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2021年1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2922
ナイス数:564


破獄 (新潮文庫)破獄 (新潮文庫)感想
職場本棚。ブラタモリ網走を見た小5娘が脱獄王に関心を持ったので、借りてきた。母読了後、娘が読み耽っている。昭和11~22年の間に東北・北海道で4回脱獄した佐久間(作中での名前)の物語というより、脱獄されぬよう収監し続けないといけない、戦前から戦後にかけての刑務所関係者側の記録のような気がする。戦時中、囚人の米麦は確保されるので、看守より体格が良い。しかし都会の刑務所は栄養が偏って囚人が病死、野菜を自給できる網走は死亡率が低い。戦後はGHQが半端に嘴突っ込んでくる。刑務所内も、戦争や国の仕組みに左右される。
読了日:01月02日 著者:吉村 昭

漂流 (新潮文庫)漂流 (新潮文庫)感想
職場本棚。江戸時代、土佐の船がシケに遭い黒潮に流されて、絶海の火山島に漂着。火も真水もない島で、あほう鳥や魚介を生で食べ、羽の衣を着て、四人中、長平だけが生き残る。数年後に漂着した別の船の者たちと力を合わせ、島脱出を試みる。人数がいると、様々な知識や技能持ちがいるなぁ。造船材料は漂着した船材で、つまりは他者の破船で彼らが救われる。船の完成も八丈島への到着も感動的だが、読後に一番印象的なのは、莫大な数のあほう鳥たち。文字で読んでるだけなのに、羽音が聞こえてきそう。伊豆諸島の鳥島、新田次郎『火の島』と同じ島。
読了日:01月02日 著者:吉村 昭

不思議のもふもふカフェ (クロフネデラックス)不思議のもふもふカフェ (クロフネデラックス)感想
「あったかくて、まるくて、ふわっふわです」イラスト集。うさぎ好きな小5娘への、サンタからのクリスマスプレゼント。ガチャの、うさぎがティーポットに入ってたり、ぜんざいに入ってたりするシリーズが好きな方には超おススメ。著者様の作品はpixivでも多数見られるけれども、本だといつでもエンドレスでめくれて良いわー(注:娘の所有物)。麺類や定食の絵も載っているが、やっぱり和洋スイーツ&うさぎが可愛い。パフェとかパンケーキ、あんみつ。スズメも可愛い。娘にねだられて、誕生日プレゼント(既に過ぎてる)で続巻を買うことに。
読了日:01月09日 著者:らいらっく

漫画版 日本の歴史 10 花咲く町人文化 江戸時代中期 (角川文庫)漫画版 日本の歴史 10 花咲く町人文化 江戸時代中期 (角川文庫)感想
表紙:しゅー、漫画:かのえゆうし。1651、4代家綱就任と由井正雪の乱から、1828シーボルト事件まで。冒頭で1715の江戸を描いてから遡るので、年代把握が狂うが。一口に江戸時代と言っても本書の中で177年経過、明治維新~現在より長い(汗)。一見似た格好してるだけで、ほぼ別時代だよなぁ。そりゃ冒頭で子供だった直吉(架空キャラ)が3章で隠居にもなるわ……。1章が5代綱吉と元禄文化、2章が8代吉宗と享保の改革、3章が田沼時代、4章が寛政の改革(松平定信)と化政文化。内政と文化の話ばかりだが、何故か華やかな巻。
読了日:01月10日 著者:

関東大震災 (文春文庫)関東大震災 (文春文庫)感想
東京帝大の今村明恒は、過去の統計から、今後50年以内に東京を大地震が襲うと警告。上司の大森房吉は趣旨は理解しつつ、民心安定のため強く否定する。そして、大正12(1923)年9月1日。後藤新平の伝記で、東京市内の大被害(と復興計画)は少し読んでいたが、本所被服廠跡、凄まじい……。地震後は荷物を捨てて避難しないと、荷物に火が燃え移る。東京以外の被害は何も知らなかった。地震後に朝鮮人虐殺と社会主義者弾圧、甘粕事件が起きたことは知っていたが、発生に繋がるような(震災前からの)時代背景も描かれる。流言を信じる怖さ。
読了日:01月11日 著者:吉村 昭

新版悪魔の飽食―日本細菌戦部隊の恐怖の実像! (1983年) (角川文庫)新版悪魔の飽食―日本細菌戦部隊の恐怖の実像! (1983年) (角川文庫)感想
20歳頃に既読(続巻は未読)。その後、常石敬一『消えた細菌戦部隊』と青木冨貴子『731』を買った。再読した本書、副題や各章の小見出しが妙に週刊誌記事っぽいが、本文自体は思ったより淡々と記述。石井部隊設立や戦犯訴追を逃れた経緯は他書が詳しい。本書は、(恐らく医者ではない一般の)七三一元隊員の証言が豊富で、活動期間内の七三一部隊に関して貴重な資料だと思う。〈この実録の目的は個人の責任を問うことではなく、歴史の空白を埋め、戦争体験の真実を記録して、戦争の愚を決して反復しないための一臂の抑止力とするためである。〉
読了日:01月12日 著者:森村 誠一

帝都の用心棒 血刀数珠丸 (小学館文庫 J は 2-2 小学館時代小説文庫)帝都の用心棒 血刀数珠丸 (小学館文庫 J は 2-2 小学館時代小説文庫)感想
大正。帝都に相次ぐ斬殺事件と妖刀の噂。用心棒の碧一と光雄は、解決を依頼される。冒頭から藤田五郎翁の剣戟シーン格好いい! 裏表紙あらすじも見ずに読み始めたので、碧一と光雄の初登場シーンは学生かと思っていた。砥ぎ師コンビと女学生三人組が立て続けに登場した辺りで人物多いなと思ったが、まぁ読み続ければ把握できるさ、と先に進む。かつての武士と刀の世を覚えている者が、かろうじて残っている時代。ある意味、維新直後よりも時代の変わり目なのかも。碧一たち、五郎翁が誰かは知ってるのかな。翁の「儂も昔はひどかった」に妙に納得。
読了日:01月17日 著者:馳月 基矢

レ・ミゼラブル 上 (岩波少年文庫)レ・ミゼラブル 上 (岩波少年文庫)感想
去年youtubeでミュージカル曲を聴くのにハマり、娘と二人で「ワン・デイ・モア」歌ってた(パート足りない)が、銀の燭台しか話を知らないため、各パートが何者かも歌詞の意味も全く解らない。書店で大人向けを見て、この長さは無理だと断念。他社の1冊物の児童文庫はエポニーヌの出番が少ないとの感想を見かけたため、上下巻の岩波を選択。最初ちびちび読んでいたが、マドレーヌ登場から一気読み。コゼットの母ファンティーヌが工場を首になった理由がふんわりとしか書かれておらず、下巻末尾の解説を読むまで未婚の母だと気付かなかった。
読了日:01月25日 著者:ヴィクトル ユーゴー

レ・ミゼラブル〈下〉 (岩波少年文庫)レ・ミゼラブル〈下〉 (岩波少年文庫)感想
元囚人のジャン・ヴァルジャンが引き取った孤児コゼットは美しく成長し、マリユスと恋に落ちる。ナポレオン失脚後のフランス史ちんぷんかんぷんで、マリユス父をめぐる祖父とマリユスの確執がよく解らない……。マリユスが恋愛に夢中な間に、ふと砦ができてて突然市街戦が始まったような印象(汗)。完訳だと、ここに至るまでの社会情勢とか描かれているんだろうか。娘が嫁いで孤独になったジャン・ヴァルジャンが、昔コゼットに着せた子供服と、ミリエル司教の銀の燭台に囲まれて嘆くシーンの哀切は胸に迫る。私は、自分でできるだけのことはした。
読了日:01月26日 著者:ヴィクトル ユーゴー


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【2021/02/03 20:00 】 | 本関係 | コメント(0)
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