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【小話】時鳥3
「鳴かぬなら、鳴かせてみせようホトトギス」
 そう言うと殿は、どこかから幼児を連れてきた。
「とりさんだ!」
「鳥さん、鳴いてくれないんだよ」
「……なかないの?」
 幼児の目がみるみる潤んで泣きそうになり、時鳥は罪悪感に駆られて
「……トッキョ、キョカキョク」
と鳴いた。

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【2022/03/08 06:25 】 | 小話 | コメント(0)
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