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【小話】濃茶2

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 青年は尼に話しかけた。
「春の海、ひねもす?」
「のたり、のたりじゃ!」
 与謝蕪村の俳句である。

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【2022/12/06 06:36 】 | 小話 | コメント(0)
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