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【小話】甘茶

 お釈迦様は、母・摩耶夫人の右の脇から生まれると、七歩歩いて、右手で天、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と言いました。
 龍が天から下りてきて、甘茶を降らせて祝います。その後、みんなで「甘茶のチャチャチャ」と歌って踊りました。似ていますが、ちょっと違います。

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【2024/05/28 07:01 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】摩耶

 古代インドの摩耶夫人はあるとき、6本の牙を持つ白い象が、右の脇の下から自分の胎内に入ってくる夢を見て、お釈迦様を懐妊しました。
 しかしまだ生まれてもいないのに、気の早い九頭の竜が天から下りてきて、甘茶の雨を降らせます。摩耶夫人は、頭からずぶ濡れになりました。

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【2024/05/27 06:20 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜13

 こんな夢を見た。
 蛇が二匹、お互いの尾を咥えて、輪になっていた。これがベンゼン環の構造か。
 別の蛇が二匹、映画『ネバーエンディングストーリー』のアウリンのように、絡み合ってからお互いの尾を咥えていた。多分、ここまで複雑な構造の化学物質はないだろうな、と思った。

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【2024/05/26 09:11 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜12

 こんな夢を見た。
 クリスマスイブ、くるみ割り人形と一緒に、お菓子の国へ行った。金平糖の精が出迎えてくれたが、他にもいろいろな精がいる。
「柿の種の精です」
「じゃがりこの精です」
「きのこの精です」
「たけのこの精です」
 自分の日頃の好みが反映されているな、と思った。

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【2024/05/25 11:48 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜11

 こんな夢を見た。
 王のために、服を縫う機械を作ることになったが、24時間以内に完成しないと死刑になる。
 兵士が持つ槍の穂先に穴があるのを見て、これでミシンの発明者になれる! と喜んだが、24時間以内に針の先端に穴を開けられず、死刑だと言われた。無理だろうこれ。

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【2024/05/24 06:19 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜10

 こんな夢を見た。
 息子が雨宿りしてもてなされた、という家を、訪ねていった。若い奥さんが出てきて、酒を勧めてくれたが、今すぐには燗をつけられない、と言う。
「待つ間、生温いビールならあるんですけど、いかがですか」
 と聞かれたので、さすがにそれはちょっと、と断った。

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【2024/05/23 06:16 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜9

 こんな夢を見た。
 自分は小さな鼠だった。目の前に、大きな杉が二本立っている。杉の根元を齧って倒すと、鼠の身体が大きくなり、虎になった。
 目の前に、大きな松が立っていた。扇谷上杉・山内上杉の次は、松平を倒さなければいけないのだろうか。体当たりしようかどうか悩む。

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【2024/05/22 07:02 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】接着

 ランスロットは円卓の騎士の一員です。アロンダイトという名前の剣を持っていて、この剣で竜を退治したとも言われます。
「しまった。竜との戦いで、柄の装飾が取れたぞ。セメダインでくっつくかな、それともアロンアルファか?」
 アルファと発音しますが、表記はアルフアです。

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【2024/05/21 07:00 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜8

 こんな夢を見た。
 お婆さんが現れて、病気の娘のために、幸せの青い鳥を探すよう頼まれた。ダイヤモンドのついた帽子を被って、いろいろな国を探して回ったが、なかなか見つからない。
 家に帰ると、鳥籠に緑色の鳥がいたが、日本語なら緑も青のうちだから大丈夫、と妹に言った。

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【2024/05/20 06:52 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜7

 こんな夢を見た。
 お婆さんが現れて、病気の娘のために、幸せの青い鳥を探すよう頼まれた。ダイヤモンドのついた帽子を被って、いろいろな国を探して回ったが、なかなか見つからない。
 そこに井上陽水が現れ、一緒に踊らないかと誘われたが、家に帰れば鳥がいるから、と断った。

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【2024/05/19 09:59 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜6

 こんな夢を見た。
 仙女が現れて、「白鳥に姿を変えられた兄たちを助けたければ、刺草で、11人分の帷子を編みなさい」と言った。
 編むのは構わないが、刺草に魔法を解く効果があるのか、と問うと、
「あなたが苦労することに意味があるのです」
 身も蓋もない返事だな、と思った。

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【2024/05/18 07:29 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜5

 こんな夢を見た。
 愛犬のポチが現れて、目をキラキラさせながら「枯れ木に花を咲かせましょう!」と言うので、それはお前の台詞ではないのではないか? と思った。
 目を覚ますと、ポチが今日も元気にワンワン走り回っていた。ちなみに我が家のポチは、黒いダックスフントだ。

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【2024/05/17 06:20 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜4

 こんな夢を見た。
 暖炉のある部屋で子猫と遊んでいたら、鏡を通り抜けて、反対側の部屋へ出てしまった。
 その世界でチェス駒のポーンになり、枡目を進んでいくが、頭上に王冠が載って女王になった途端、鏡の中の自分に「有罪だ! 首を斬る!」と言われた。理不尽にも程がある。

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【2024/05/16 06:31 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜3

 こんな夢を見た。
 チョッキを着た白ウサギが、懐中時計を見て「遅刻する!」と言いながら、走っていた。後を追いかけて、ウサギが飛び込んだ穴に、自分も飛び込む。
 長い長い落下のあと、穴の底に着いた途端、女王様に「有罪だ! 首を斬る!」と言われた。理不尽にも程がある。

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【2024/05/15 06:13 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜2

 こんな夢を見た。
 観音様が現れ、最初に掴んだ物を大事にしなさい、と言った。
 お堂の中で目覚め、外で転び、藁を掴んだ。藁に結んだ虻を蜜柑と交換し、蜜柑と布、布と馬、次々交換しているうちに、気づけば長者になっていた。
 そこで目が覚めた。お堂の中にいた。全て夢だった。

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【2024/05/14 07:06 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜

 こんな夢を見た。
 探し物をしている。何を探しているかはわからないが、見つけにくい物のようだ。鞄の中や、机の中を探しても、なかなか見つからない。
 まだ探していると、井上陽水が現れて「フフッフー」と歌ったので、探すのをやめて、一緒に踊った。結局、見つからなかった。

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【2024/05/13 07:03 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】林檎

 アーサー王が、舟でアヴァロン島へと渡りました。林檎の島とも言われる楽園で、九姉妹が治めています。
「紅玉です」
「ふじです」
「サンふじです」
「王林です」
「陸奥です」
「つがるです」
「世界一です」
「ジョナゴールドです」
「シナノゴールドです」
 それは林檎の品種名です。

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【2024/05/12 10:27 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】聖剣5

 アーサー王は、湖の精霊から聖剣エクスカリバーを貰いました。城に戻ると、円卓の騎士たちが言います。
「暑いから、棒アイスみんなの分買ってきたよ!」
「アーサー王は、ガリガリ君がいい? それともパリパリバー?」
「じゃあパリパリバー」
 スイカバーや小豆バーもあります。

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【2024/05/11 06:48 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】大釘

 アーサー王が、九州観光にやってきました。
 福岡県北九州市の高塔山に登ると、山頂付近にある河童封じ地蔵尊の背中に、大釘が刺さっています。河童同士の空中戦で近隣住民が困っていたとき、山伏が河童を封じるため打ち込んだと伝わっています。
「……抜いていい?」
 駄目です。

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【2024/05/10 06:33 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】逆鉾

 アーサー王が、九州観光にやってきました。
 宮崎・鹿児島の県境にある高千穂峰に登ると、山頂に天逆鉾(あめのさかほこ)が突き刺さっています。イザナギとイザナミが国産みのときに大地をかき混ぜた、天沼矛(あめのぬぼこ)だとも言われます。
「……抜いていい?」
 駄目です。

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【2024/05/09 07:45 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】精霊3

 アーサー王が、湖の精霊にもらった聖剣を返却することにしました。円卓の騎士の一人ベディヴィアに、剣を湖に投げ入れるよう頼みます。
 騎士が言われたとおり実行すると、
「あなたが落としたのは、この聖剣エクスカリバーですか?」
 精霊が現れました。なかなか返却できません。

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【2024/05/08 07:42 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】円卓6

 アーサー王が、王妃グィネヴィアと結婚しました。
 グィネヴィアが嫁入り道具として持ってきた、大きな円卓を城に置き、それをアーサー王と騎士たちが囲んで座ります。所謂『円卓の騎士』です。
 卓の中央には回転テーブルも置いたので、中華料理店での食事会みたいになりました。

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【2024/05/07 07:41 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】偽名2

 騎士トリスタンは、アイルランドの騎士モルオルトと決闘して勝利するも、毒の刃で負傷。アイルランド王妃(モルオルトの妹)ならば毒を治療できますが、正体を明かせないので、偽名で王妃を訪ねました。
「私はタントリスです。好物はタンドリーチキンです」
 好物は勿論嘘です。

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【2024/05/06 09:04 】 | 小話 | コメント(0)
2024年4月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2205
ナイス数:421


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【2024/05/05 16:37 】 | 本関係 | コメント(0)
【小話】聖剣4

 アーサー王が、王になる前の子供の頃、石に突き刺さっている剣を引き抜こうとしました。しかし、剣はなかなか抜けません。
 実は剣は直剣ではなく、石の中の見えないところで急激にカーブしているため、真上に抜こうとすると引っ掛かります。どうやって石に刺さったか疑問です。

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【2024/05/05 09:39 】 | 小話 | コメント(0)
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