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【小話】燐寸

 大晦日、寒風吹きすさぶ街角で、道行く人々に声をかける物売りの小さな女の子がいました。
「マッチはいかが、マッチはいかが」
「君、寒いのに、大変だね」
 通りすがりの親切なお金持ちがたくさん買ってくれたので、女の子はお礼を言いました。
「サンキュー・ベリー・マッチ!」

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【2025/12/02 06:42 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】選挙

 バチカンの人に、質問しました。
「コンクラーベとは何ですか」
「ローマ教皇を決めるための選挙です。システィーナ礼拝堂に籠った枢機卿たちが、外部から隔絶された状態で、無記名投票します。教皇が決まるまでは、何度でも投票を繰り返し、帰れません」
「かなり根比べですね」

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【2025/12/01 06:14 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】安土

 織田信長が、滋賀県の琵琶湖東岸に、安土城を築きました。高い天守閣の中の天井や壁や襖などには、立派な障壁画が描かれています。
 宣教師ルイス・フロイスが、信長に尋ねました。
「この透明なボードに絵を描いたのは誰ですか?」
「水森安土じゃ」
 彼女の名前はあどと読みます。

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【2025/11/30 12:24 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】薄弱

 テストで、『意志薄弱』という四字熟語の意味を書け、という問題が出た。
 解答欄に「伯爵に『濁点を打ってもいい?』と聞いても強く否定されなかったので、肩に石二つ置いてきた」と書いて提出すると、赤ペンで「『はくし゛ゃく』になったんですね」と書き込まれて返ってきた。

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【2025/11/29 18:34 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】着々

 大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャクに、インタビューしました。
「ついに閉幕しましたが、半年の長い会期中、大変でしたか?」
「会期前の準備が綽々(しゃくしゃく)と進んでいたので、始まってからは余裕着々でした」
「逆、逆!」
 とりあえず仕事は終わりました。

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【2025/11/28 06:32 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】燐寸2

 大晦日、寒風吹きすさぶ街角で、道行く人々に声をかける物売りの小さな女の子がいました。
「マッチはいかが、マッチはいかが、まっちーはいかが」
「それ何」
 静岡県松崎町のゆるキャラです。
「やまっちはいかが」
 長野県山形村です。
「うおぬまっちはいかが」
 新潟県魚沼市です

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【2025/11/27 06:31 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】燐寸

 大晦日、寒風吹きすさぶ街角で、道行く人々に声をかける物売りの小さな女の子がいました。
「マッチはいかが、マッチはいかが、ボクシングのフェザー級タイトルマッチはいかが」
「そんな凄いの売ってるの!?」
 チケットが売れました。抱き合わせで、普通のマッチも売れました。

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【2025/11/26 06:30 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】布教

 1549年。イエズス会のフランシスコ・ザビエルが、薩摩に上陸しました。面会した薩摩藩主・島津貴久が、日本に来た目的を訊ねると、
「布教に来ました。以後良く(1549)伝わるキリスト教!」
「自分で言うな」
 まだ始まってもいませんが、以後良く伝わったとは思います。

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【2025/11/25 06:29 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】予算

 1543年。ポルトガル人を乗せた中国船が、種子島に漂着しました。ポルトガル人による火縄銃の実演を見た島主は二丁を購入し、家臣に命じます。
「これを領内で作れるようにするぞ。必要な金は、勘定方で予定を立てて用意する!」
 以後予算(1543)を組む、鉄砲伝来です。

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【2025/11/24 07:27 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】一味

 1333年。鎌倉幕府を打倒しようとする後醍醐天皇の側についた、新田義貞らの武士たちが、稲村ヶ崎から鎌倉に攻め込みました。敗退してちりぢりになる幕府軍を見て、言います。
「一味さんざん(1333)、鎌倉幕府!」
 完全勝利後、皆で三三七拍子をして、喜び合いました。

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【2025/11/23 10:04 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】煙突

 慌てん坊のサンタクロースが、トナカイに言いました。
「先日、煙突のぞいて落ちて、顔真っ黒になったんだけどさ」
「服も大変でしたね」
「クリスマスに配達しても煙突通るのに、何で他のサンタは大丈夫なんだろう」
「各ご家庭、クリスマス直前に掃除してるんじゃないですか?」

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【2025/11/22 14:25 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】白紙

 平安時代。20回目の遣唐使に指名された菅原道真が、朝廷で提案しました。
「遣唐使を派遣するべきか否か。一度白紙に戻して、ゼロベースで検討しましょう」
「遣唐使を検討し、上手い!」
 皆が拍手して、894年、遣唐使が中止(唐が滅んだので、結果的に廃止)になりました。

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【2025/11/21 06:34 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】水兵

 水兵が恋人(リーベ)に、港で船を指さしながら、
「ほら、あれが僕の船だよ!」
と言いました。
「まあ! あなたの船は、水素とヘリウムでできているの?」
「いや流石に、その二つではできてないかな……液体水素を運んだことはあるよ!」
 恋人もLiとBeでできてはいません。

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【2025/11/20 06:33 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】洗濯

 まだクリスマスまで一月以上あるのに、慌てん坊のサンタクロースがやってきました。煙突をのぞいて落っこちたため、顔も服も真っ黒になります。
 帰宅後、服をクリーニングに出そうと思いましたが、店が閉まっています。仕方なく自分で洗うことにして、洗濯ロースになりました。

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【2025/11/19 06:31 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】啄木7

 石川啄木が、母親をおんぶして詠みました。
「たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩あゆまず」
 急に背中が軽くなって驚きますが、振り向きたくても背中は見えません。鏡を見ると、母が天井から垂れているロープを掴み、自身の体重を支えていました。腕力凄いです。

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【2025/11/18 07:09 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】日英

 明治時代のある夕方、日本とイギリスの外務大臣が、お互いの手を握ってニヤリと笑いました。
「日暮れに(1902)握手、日英同盟」
 その二年後、日本の外務大臣が、壁に貼った世界地図を殴りました。
「一つくれよう(1904)、ロシアにパンチ、痛っ!」
 指を怪我しました。

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【2025/11/17 07:07 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】隔靴

 テストで、『隔靴掻痒』という四字熟語の意味を書け、という問題が出た。
 解答欄に「ブーツの上から足をかくデーモン閣下に『かゆいですか』と聞いたら、『そらそうよ!』との返事」と書いて提出すると、赤ペンで「かいても全く効かないでしょうね」と書き込まれて返ってきた。

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【2025/11/16 11:38 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治21

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 窓を開けて走る車から、『君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね』が聞こえて、横を走り去っていきます。草田男が再度読みました。
「降る雪や(中原)めいこは遠くなりにけり」

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【2025/11/15 13:43 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】万緑4

 中村草田男が、草木がすくすく伸びる夏に、自分の子の口の中を見て詠みました。
「万緑の中や吾子の歯生え初むる」
 東武ワールドスクウェアのワット・アルン(暁の寺)を見て、タイの首都に行った気分になります。草田男が再度読みました。
「バンコクの中や吾子の歯生え初むる」

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【2025/11/14 06:45 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治20

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 『戦闘妖精・雪風』シリーズ、フェアリイ空軍の深井零大尉乗機が地球の空を飛びますが、一瞬で通過していきます。草田男が再度読みました。
「降る雪やメイヴは遠くなりにけり」

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【2025/11/13 06:44 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】啄木6

 石川啄木が、久々の地元で詠みました。
「ふるさとの山に向ひて言ふことなしふるさとの山はありがたきかな」
 アップダウンの激しい場所へ行かねばならない用がありますが、友人が、ヤマハの電動アシスト自転車を貸してくれるそうです。
「ありがとう!」
 お礼を言って借りました

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【2025/11/12 08:11 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】万緑3

 中村草田男が、草木がすくすく伸びる夏に、自分の子の口の中を見て詠みました。
「万緑の中や吾子の歯生え初むる」
 家の中のいたるところに、世界のいろいろな国の旗が飾られていて、まるで小学校の運動会のようです。草田男が再度読みました。
「万国の中や吾子の歯生え初むる」

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【2025/11/11 07:03 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】万緑2

 中村草田男が、草木がすくすく伸びる夏に、自分の子の口の中を見て詠みました。
「万緑の中や吾子の歯生え初むる」
 親戚が集まって腕相撲王者を決めるトーナメントを開催中で、子はキャッキャと笑いながら見ています。草田男が再度読みました。
「腕力の中や吾子の歯生え初むる」

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【2025/11/10 06:33 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治19

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 ジャック・オ・ランタンが、あの世の出禁ブラックリストに載っているので、ハロウィンの後も街をうろついています。草田男が再度読みました。
「降る雪や冥府は遠くなりにけり」

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【2025/11/09 08:01 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】万緑

 中村草田男が、草木がすくすく伸びる夏に、自分の子の口の中を見て詠みました。
「万緑の中や吾子の歯生え初むる」
 子供はまだ赤ちゃんなので、最近は離乳食として、食パンとミルクで作ったパン粥を食べています。草田男が再度読みました。
「パン食の中や吾子の歯生え初むる」

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【2025/11/08 15:08 】 | 小話 | コメント(0)
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