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2022年10月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:739
ナイス数:440


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【2022/11/03 16:50 】 | 本関係 | コメント(0)
【小話】九郎8

 兄・源頼朝と対立して、追われる立場になってしまった九郎義経。辿り着いた奥州平泉では、紅白に分かれて草野球が行われ、義経も試合に参加します。
 白組監督の藤原秀衡が言いました。
「九郎殿。投手として最終回に登板し、無失点で締め括ってくだされ」
 それはクローザーです。

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【2022/11/03 12:35 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】九郎7

 兄・源頼朝と対立して、追われる立場になってしまった九郎義経は、最終的に平泉に落ち着きました。妻や幼い娘と、春の野原を散策します。
「ちちうえ! はっぱが4まいのをみつけると、よいことがあるのよ!」
 それはクローバーです。弁慶にも手伝わせて、みんなで探しました。

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【2022/11/02 06:43 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】九郎6

 兄・源頼朝と対立して、追われる立場になってしまった九郎義経。少数の家来と吉野山に潜伏していたとき、一人がぼそりと呟きました。
「山奥の建物が吹雪で孤立すると、大抵、宿泊客の間で殺人事件が起きるんだ……」
「おい不吉な話はやめろ」
 それはクローズド・サークルです。

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【2022/11/01 06:05 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】野菜

 ジャック・オ・ランタンはイギリスでは蕪を使うが、伝わったアメリカでカボチャになったらしい。
「つまり、現地で入手し易い野菜に変化するのは、文化的にアリってことだよね!」
「だからといって、顔を彫って、ハロウィンに無理やり混ざろうとするのはやめろ。お前は茄子だ」

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【2022/10/31 06:03 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】持統2

 天智天皇の娘・鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)は、天武天皇の皇后となり、夫の死後は、自身が後を継ぎます。持統天皇です。
 即位後、家臣に言いました。
「皆で札遊びをしましょう。手札が一枚になったらウノ! と言うのよ」
 誰も宣言できず、女帝が一人勝ちしました。

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【2022/10/30 07:09 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】持統

 天智天皇の娘・鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)は、天武天皇の皇后となり、夫の死後は、自身が後を継ぎます。持統天皇です。
 即位後、家臣に言いました。
「寒くなってきたから、宮殿に、エアコンを導入しようと思うの」
 お目当ては、ダイキンの『うるるとさらら』です。

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【2022/10/29 11:19 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蹴球

 織田信長が、家来の秀吉に命じました。
「サル、手勢を集めよ。二軍に分けて、バテレンから教わった遊びを行うぞ」
「ほう、それはどのような遊びで」
「屋内で、五人対五人で一つの球を蹴り合い、自陣を守りながら、敵の本丸を攻撃するのだ」
「つまり、サルがフットサルですな」

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【2022/10/28 06:48 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蒲殿

 源頼朝の異母弟、義経の異母兄である範頼(のりより)は、遠江国蒲御厨(かばのみくりや)で育ったことから、蒲冠者(かばのかじゃ)・蒲殿(かばどの)とも呼ばれます。義経が尋ねました。
「兄上、インド発祥の鬼ごっこに似た競技ですか」
「……それは何だ?」
 カバディです。

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【2022/10/27 06:28 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】収穫2

 お爺さんの畑に、大きなマンドラゴラができました。お爺さんとお婆さんと孫娘が抜こうとし、
「おーい、犬、手伝っておくれ」
「嫌です」
 マンドラゴラを土から抜く際の叫び声を聞くと非常に危険ですが、人間が周囲を掘り、耳栓をして、最後だけ犬に抜かせる収穫方法があります。

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【2022/10/26 06:03 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】収穫

 お爺さんの畑に、大きなマンドラゴラができました。抜こうとしても、なかなか抜けません。
「おーい、ばあさんや、手伝っておくれ」
 呼ばれたお婆さんが言います。
「これ、抜いたら叫ぶんじゃないですかねぇ」
「それもそうか」
 マンドラゴラはそのまま残されることになりました。

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【2022/10/25 06:01 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】九郎5

 兄・源頼朝と対立して、追われる立場になってしまった九郎義経。辿り着いた奥州平泉では、蹴鞠に似ているようで異なる球技が流行しており、人々は、籐で編んだ球を網越しに蹴り合っています。
 平泉の長、藤原秀衡に質問しました。
「この球技は何ですか?」
「セパタクローじゃ」

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【2022/10/24 06:32 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】鞠子

 竹御所は鎌倉二代将軍・源頼家の娘で、北条政子に庇護されて育ち、後に四代将軍・九条頼経に嫁ぎます。名前は位記では鞠子(まりこ)、妙本寺の寺伝では媄子(よしこ)です。
 京都から久々に鎌倉に戻った兄の公暁が、妹を呼びました。
「おお、マヨ子」
「混ぜないでください!」

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【2022/10/23 07:36 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】九郎4

 兄・源頼朝と対立して、追われる立場になってしまった九郎義経。受け入れてくれた藤原秀衡は、金と馬による強大な財力で、奥州平泉に京都にも引けを取らない文化都市を築きます。
「九郎殿。これは、最近取り寄せた絵じゃ」
「……睡蓮? 誰の絵ですか」
「クロード・モネじゃ」

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【2022/10/22 06:47 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】九郎3

 兄・源頼朝と対立して、追われる立場になってしまった九郎義経は、最終的に平泉に落ち着きました。幼い娘が、妻相手に遊んでいます。
「くろうのつくりしかーどよ!」
(え、俺、何か作った?)
 娘は『カードキャプターさくら』ごっこ中で、作ったのは魔術師クロウ・リードです。

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【2022/10/21 08:16 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】九郎2

 兄・源頼朝と対立して、追われる立場になってしまった九郎義経。頼朝のもとに、京都を離れた後の義経に関する報告が届きます。
「九州に現れました」
「奥州に現れました」
「四国に現れました」
「なぜ同時に数箇所に居るのだ!?」
「クローンじゃないでしょうか」
「やかましい」

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【2022/10/20 06:22 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】九郎

 兄・源頼朝と対立して、追われる立場になってしまった九郎義経。西国で再起するため京都を離れる前に、長年の付き合いである弁慶に言いました。
「すまない。また苦労をかける」
「九郎だけに」
「こんなときに上手いこと言わんでいい!」
 すぱこーん、と弁慶の頭をはたきました。

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【2022/10/19 06:43 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】義村

 平安末~鎌倉初期の豪族・三浦氏は、義明・義澄・義村と続きます。義村の息子が父に訊ねました。
「何で私は泰村なんですか」
「周囲に義が付く奴が多過ぎて、義○だと誰の子か判らなくなるんだよ」
 実際の理由は多分違いますが、同時代に北条義時や足利義兼や和田義盛がいます。

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【2022/10/18 06:21 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】トリ9

 ハロウィンの夜。魔女やカボチャ男に仮装した子供たちが家に押し掛けて来ても、絶対に応対しないつもりだったが。
「トリック・オア・トリモノチョウ!」
 ……銭形平次か、半七か、それとも人形佐七か? と言うと、
「平次は捕物控!」
と訂正された。お前ら子供なのに詳しいな!

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【2022/10/17 06:12 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蛍雪3

 夜も勉強したいが、灯火のための油を買うお金がない。蛍をたくさん捕まえ、袋に入れて吊るした。
 袋の下で勉強していると、どこからともなく音楽が聞こえてきた。
「ほーたーるのー、ひーかーありー」
 自宅なのに、何となく、店を出なければいけないような気がして落ち着かない。

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【2022/10/16 10:52 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蛍雪2

 夜も勉強したいが、灯火のための油を買うお金がない。蛍をたくさん捕まえ、袋に入れて吊るした。
 袋の下で勉強していると、蛍の明滅が止まって暗い状態が続く。(ん?)と見上げた瞬間を狙ったかのように、蛍がバルスの如く超強力発光。
「目が、目がぁっ!」
と叫んで悶絶した。

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【2022/10/15 07:17 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蛍雪

 夜も勉強したいが、灯火のための油を買うお金がない。蛍をたくさん捕まえ、袋に入れて吊るした。
 袋の下で勉強していると、蛍の明滅周期に長短がある。短短長、トン・トン・ツーとどこかにモールス信号を送っているように思えてきて、気になって気になって勉強にならなかった。

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【2022/10/14 06:41 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】トリ8

 ハロウィンの夜。魔女やカボチャ男に仮装した子供たちが家に押し掛けて来ても、絶対に応対しないつもりだったが。
「トリック・オア・トリュフ!」
 それは世界三大珍味か、それともチョコレート? 子供が珍味貰っても嬉しくないだろうが、どちらにせよウチにトリュフはないぞ。

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【2022/10/13 06:53 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】杞憂6

 杞の国の男が、友人に相談した。
「天が落ちてくるんじゃないかと思うと、怖くて夜も眠れないんだ」
「分かる。俺は、1999年7の月に、空から恐怖の大王が降ってくるんじゃないかと思うと怖い」
「心配するな。それは、少なくとも俺たちには関係ない」
 杞は紀元前の国である。

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【2022/10/12 07:03 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】杞憂5

 杞の国の男が、友人に相談した。
「天が落ちてくるんじゃないかと思うと、怖くて夜も眠れないんだ」
「分かる。俺は、実は地球の内部が空洞で真ん中に太陽があって、超文明の地底人が、南極と北極の大きな穴からUFOで飛んでくるんじゃないかと思うと怖い」
「……何それ怖い」

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【2022/10/11 06:41 】 | 小話 | コメント(0)
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