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【小話】北斎3

 浮世絵師・葛飾北斎に、質問しました。
「『富嶽三十六景』などで、さまざまな場所から見た富士山を描いていますが、今描くならどんな富士山ですか」
「航空写真か衛星写真みたいに、上から見下ろした富士山かの」
 衛星写真浮世絵、どんな出来になるか、ちょっと見てみたいです。

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【2025/02/17 06:34 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】北斎2

 浮世絵師・葛飾北斎に、質問しました。
「五歳の次の年齢は何歳ですか」
「六歳じゃ」
「草木を植えることを何と言いますか」
「植栽じゃ」
「インターナショナルはどういう意味ですか」
「国際じゃ」
「独断で物事を全部決めることは」
「独裁じゃ」
「掲載が続くことは」
「続載じゃ」

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【2025/02/16 07:44 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】義理2

 2/14の23時半頃。一つも貰えなかったな、と思っていると突然、チョコを持ったウルトラマンガイアが現れた。流れるOP曲。
『ギリギリまでがんばって、ギリギリまでふんばって(略)どうにもならないそんな時ウルトラマンがほしい』
 ウルトラマンから欲しいわけではない。

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【2025/02/15 11:48 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】義理

 2月14日。貰える筈はない、と半分諦め半分期待しつつ登校すると、女子と目が合った。手に個包装チョコレートの大袋を持って、聞いてくる。
「BGMは、『Real Face』と『はいよろこんで』どっちがいい?」
 有難くいただくが、どっちにしろ義理なんだな。ギリギリ。

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【2025/02/14 06:20 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】北斎

 浮世絵師・葛飾北斎に、頼んでみました。
「『ほくさい』と十回言ってください」
「ほくさいほくさいほくさいほくさいほくさいほくさいほくさいほくさいほくさいほくさい」
「葉物野菜の一つで、別名『甘藍(かんらん)』ともいうのは何ですか」
「はく……キャベツ!」
 正解です。

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【2025/02/13 06:19 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】代行

 鬼が仲間に相談した。
「今はいろいろな代行業がある」
「そうだな」
「『チョコ手作り代行』なんてのもあるらしい」
「それは誰の『手作り』なんだ」
「俺たちも節分に人間の家へ、代行業者に行ってもらえばいいんじゃないか」
「『節分』という行事自体の意味がなくなりそうだな」

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【2025/02/12 06:18 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蟒蛇

 砂漠に不時着した飛行士が描いた絵を王子に見せると、王子はすぐ『ゾウを飲み込んだウワバミ』の絵だと見抜きました。
 飛行士が一回り大きい絵を描いても見抜きます。
「『ゾウを飲み込んだウワバミ』を飲み込んだウワバミだね!」
 マトリョーシカのように、どこまでも続きます。

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【2025/02/11 12:49 】 | 小話 | コメント(0)
2025年1月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:191
ナイス数:375

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【2025/02/10 20:27 】 | 本関係 | コメント(0)
【小話】石橋

 先生が生徒に教えた。
「『石橋を叩いて渡る』とは、もともと頑丈な石橋を、叩いて確認しながら渡るくらい、とても慎重だということです。わかりましたね?」
「はーい」
 生徒の一人がアラレちゃんだったため、
「んちゃ!」
 渡る前に素直に石橋にパンチし、壊れて渡れなくなった。

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【2025/02/10 20:23 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】玄武2

 中国の四神で北を司る玄武は、『尾が蛇の亀』と『蛇が巻き付いている亀』のパターンがあります。
 巻き付いている蛇が、亀に言いました。
「今日、家で寝てていい?」
「ずっと寝ててもいいから、巻き付いてて! 君がいないと、単なる亀になっちゃうから!」
 甲羅の上で寝ました。

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【2025/02/09 07:21 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】玄武

 中国の四神で北を司る玄武は、尾が蛇の、亀です。亀が前に歩こうとすると、後ろから何かに引っ張られました。
「やだ。そっち行きたくない」
 蛇が、近くの木に巻き付いています。
「そんなこと言わずに行こうよ」
「やだー!」
 蛇にも頭があるので、意見を統一しないと動けません。


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【2025/02/08 07:19 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蛇嫁5

 夫に蛇の姿を見られた妻は、子が飲む乳の代用に、目玉を一つ渡して池へ帰還。子が舐め尽くしたため、夫が池へ相談に行くと、妻は目玉をもう一つ渡します。
「私は目が見えなくなるので、毎日朝夕に鐘を鳴らしてください」
 夫は約束を守りますが、鳴らし方が妙にリズミカルです。

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【2025/02/07 06:48 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蛇嫁4

 夫に産屋を覗かれ、蛇の姿を見られてしまった妻。
「子が乳を欲しがって泣いたら、これを舐めさせてください」
と目玉をくり貫いて渡し、池に帰りました。
 子は目玉を舐めてすくすく育ちますが、表面を均等に舐めるわけではないので、目玉がテトラポッドくらい凸凹になりました。

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【2025/02/06 06:45 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蛇嫁3

 夫に産屋を覗かれ、蛇の姿を見られてしまった妻。
「正体がばれたので、もうここにはいられません」
と告げると、夫が言いました。
「実は自分も、世を忍ぶ仮の姿なのだ」
「え?」
「真の姿は、地獄から悪魔教を布教しにきた閣下たちの、信者だ」
「……『聖飢魔II』のファンね」

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【2025/02/05 07:14 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】実資2

 藤原道長と同時代の貴族、藤原実資(さねすけ)は、『小右記』という日記を遺したことで有名です。実資に質問しました。
「馬術と入れ替わりで、五輪の近代五種に入る競技ですか」
「それはSASUKE」
「インターネットブラウザのネットスケープの略ですか」
「それはネスケ」

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【2025/02/04 07:09 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蛇嫁2

 妻から
「出産中は決して産屋を覗かないで」
と言われていましたが、夫は心配になって覗こうとします。引き戸を横に開け、
「……何かに遮られてて、入れない?」
 妻の正体である蛇が、部屋いっぱいにとぐろを巻いて天井まで塞いでいたので、室内が見えませんでした。鱗は見える。

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【2025/02/03 07:08 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】節分

 鬼が仲間に相談した。
「今年の節分は2月2日だ」
「そうだな」
「例年は3日で、大体みんなそう思っている」
「まあ、そうだな」
「多くの人間が、今年は2日と気付いていない筈。チャンスだ」
 TV等で『今年は2日』と注意喚起されていたため、準備万端の人間に豆を投げられた。

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【2025/02/02 10:13 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】霊獣2

 ムシュフシュは、シュメル語で『恐ろしい蛇』という名前の霊獣です。
 バビロンのイシュタル門(復元)に描かれたムシュフシュの前で、呟きました。
「ムシュフシュとかマチュピチュとか、早口言葉みたいで似てるよね」
「マチュピチュは南米ペルーの地名」
 霊獣に否定されました。

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【2025/02/01 10:51 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】霊獣

 ムシュフシュは、シュメル語で『恐ろしい蛇』という名前の霊獣です。
 バビロンのイシュタル門(復元)に描かれたムシュフシュの前で、呟きました。
「……蛇?」
「名前がついた頃は本当に蛇だったんだよ、多分!」
 霊獣が主張しますが、進化の結果、かなり蛇の比率が少ないです。

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【2025/01/31 06:43 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蛇嫁

 蛇が、意中の人間男性に会いに行くため変身。しかし、人間女性の形態で行動するのに慣れていないため、山中の木に長髪が絡まり、身動きできなくなった。
 ちょうどそこに通りかかった意中の男性。
「うわっ! 髪の毛ゴーゴンみたいになってる!」
 絡まり過ぎだが、結果オーライ。

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【2025/01/30 07:09 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】清姫

 清姫に質問しました。
「僧の安珍が逃げ込んだ道成寺の鐘に、蛇体で巻き付いたんですよね」
「そうよ」
「横溝正史の『獄門島』の劇中の芝居で、何で鐘の中から出てくるんです?」
「それ『娘道成寺』」
 『娘道成寺』は安珍・清姫伝説の後日譚で、清姫の化身が鐘に入るらしいです。

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【2025/01/29 06:58 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】攪拌

 ヒンドゥーの神々が、霊薬アムリタを作ろうと計画。材料を入れた海を攪拌するため、海に置いた山に蛇の王ヴァースキを巻き付けて、引っ張ることで山を回そうとする。
「痛たたたた! 両側同時に引っ張らないで! 締まる、千切れる!」
 両側の神々のタイミングが合わなかった。

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【2025/01/28 06:42 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】宇賀

 宇賀神(うがじん)という神様が祀られている神社に行ってみた。
「うわっ、蛇に全身グルグル巻きにされて顔だけ出てるけど、大丈夫?」
「あ、これ私の胴体で、顔だけ人なので大丈夫だよ!」
 神様が気さくに答えてくれたが、いっそ顔まで全部蛇のほうが、怖くないかもしれない。

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【2025/01/27 07:46 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】七歩

 俺は妖怪・七歩蛇(しちほだ)。強い毒を持ち、俺に咬まれると七歩も歩けない、と言われている。
 台湾には、百歩蛇という蛇がいると聞いた。俺のほうが歩数が少ない、勝った! と思ったが、同じ種類の蛇が、中国では五歩蛇と呼ばれるらしい。結局、何歩まで歩けるんだよ……。

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【2025/01/26 09:22 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】蛇王

 アナンタとアナンダが自己紹介しました。
「アナンタです。ナーガラージャ(蛇の王)で、コブラみたいな頭が多数あります。ヴィシュヌ神が私の上で座ったり寝たりします」
「アナンダです。ブッダの弟子で、師の教えをよく聞き覚え、仏典に記します」
 インドの名前、難しいです。

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【2025/01/25 07:30 】 | 小話 | コメント(0)
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