![]() その提供者本人による、柴田哲孝『下山事件最後の証言 完全版』(祥伝社文庫)。2005年7月に単行本として出版されたものに、その後寄せられた情報などを大幅に加筆・修正した、正に“完全版”。
これは凄い。当事者の孫だからこそ聞き出せる証言が続々出てくるし、真相に関する著者の新たな推理も説得力がある。“下山事件の本”としては、『シモヤマ・ケース』より遥かに上だ。
尤も『シモヤマ・ケース』は、“メディアの内情のドキュメンタリー”としては充分に面白い。また、『最後の証言』は取材の時間軸が時々跳ぶので、『シモヤマ・ケース』のおかげで補完できた部分もある。……先に『最後の証言』を読むと、『シモヤマ・ケース』がほとんど面白くなくなるであろうことは、請け合うが(汗)。 利権。談合。裏金。汚職。事件が起きた昭和24年当時を描写した部分を読みながら、ふとTVに目をやれば、50年以上経っても日本は何も変わっていない、と思う。戦前の満州から現代に至るまで、歴史は確かに連続しているんだと思わされる本だった。 あと、“清里開拓の父”ポール・ラッシュってGHQだったんだね! 初めて知った。 PR |
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良ければここも読んでみてください。
http://www.geocities.jp/kosako3/shimoyama/nagashima_nengajo.html
【2011/12/29 21:19】| | kkos #98feb5b90a [ 編集 ]
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長島フクの年賀状に関しての考察、面白かったです。
kkosさんの分析を念頭に、『最後の証言』再読してみます。有難うございました。
【2012/01/01 00:36】| | 卯月 #52887fc4a6 [ 編集 ]
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読んで頂いて、ありがとうございます。
【2012/01/05 23:28】| | kkos #98feb5b90a [ 編集 ]
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kkosさん、気づくのがとことん遅くなって申し訳ございません……。
引っ越しのどさくさで押入れの奥に片づけられてしまった『最後の証言』がまだ出てきませんが、見つかり次第再読したいと思います。
【2012/01/31 23:57】| | 卯月 #9377377f73 [ 編集 ]
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