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【感想】白鯨
白鯨  メルヴィル『白鯨』(岩波文庫)。上中下の全3巻なのだが、上巻冒頭の「主要登場人物」のページを読むと、その後の展開が全部書いてあるぞ(汗)。いいのか?

 エイハブ船長が、モービィ・ディックという名の白鯨を追い求める話。ということは知っていたので、何となく、最初から最後まで白鯨と格闘を繰り広げていると思っていたのだが……。
 上巻の後半にならないと、船長出てこないし。
 中巻読み終わっても、まだ白鯨出てこないし(汗)。
 語り手のイシュメールが鯨に関する薀蓄を語る章がかなりあるので、純粋に物語が進展する部分だけ抽出したら、1冊に収まるんじゃないのか?
 「主要登場人物」で結末を知ってしまったので、当初は予定された悲劇に向かって読んでいて、「頼むから、話を先に進めてくれ!」という気分だったが。薀蓄をずっと聞かされているうちに、悲劇が待つことを忘れてしまい(汗)。勿論、板子一枚下は地獄、の危険な仕事ではあるんだけど、比較的平和な日常が、いつまでも続くような気がしてきて。
 その分、下巻で白鯨の目撃談が出てからの、終幕への急加速は凄かった……。

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【2007/11/12 21:00 】 | 感想海外文学 | コメント(0)
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