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【小話】子泣3
 儂は子泣き爺。赤子の声で泣き、石の様に重くなる妖怪である。
 然し、物理的に重くなるのでは無く、精神的に重くする方法を試みた。儂を背負った大学生の背で呟く。
「昨年度までの単位が不足……研究室配属、不許可……四年生にはなれたが、一留確定……」
 足取りが重くなった。


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【2015/04/08 01:21 】 | 小話 | コメント(0)
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