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【小話】子泣4
 儂は子泣き爺。赤子の声で泣き、石の様に重くなる妖怪である。
 然し、物理的に重くなるのでは無く、精神的に重くする方法を試みた。儂を背負った大学生の背で呟く。
「夏休み、一週間帰省……アパートに戻ったら、エアコン入れっ放し……来月の電気代……」
 足取りが重くなった。


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【2015/04/09 00:18 】 | 小話 | コメント(0)
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