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【小話】全力2
「セリヌンティウス」
 メロスは言った。
「私を殴れ。力一杯に殴れ。君が殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無い」
 セリヌンティウスは肯くと、親友の言葉通り、力一杯に殴った。ぺち。
「……ぺち?」
 セリヌンティウスは非力だった。刑場に、気まずい空気が流れた。


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【2015/06/02 06:21 】 | 小話 | コメント(0)
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