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2012年2月の読書メーター
読んだ本の数:32冊
読んだページ数:5831ページ
ナイス数:42ナイス


キッチン
キッチン
再読、職場本棚。美しい、喪失と家族の物語。私はファンタジーだと思った。みかげと雄一は、恋愛を飛ばしていきなり家族になった感じ。雄一の元カノは昔から大嫌いだが、「元カノ視点なら、雄一は酷い男だろう」と考える程度には、私の読み方が変わったらしい。
読了日:02月01日 著者:吉本 ばなな

ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)
アウグストゥスの統治前期。一見、共和政への復帰の形を取りつつ、こっそり着々と帝政へシフト中。大きな戦闘もなく地味な巻だが、非常に面白い。夫所有。
読了日:02月02日 著者:塩野 七生

ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)
夫所有。アウグストゥスの統治中期。長生きは、親しい人に先立たれること。数十年来の腹心、アグリッパとマエケナスの死。政治的には非凡なアウグストゥスも、血統に拘り、他人の心には疎い。ひたすらティベリウスが気の毒。詩人ヴェルギリウスが登場したので、ル=グウィン『ラウィーニア』を再読したくなった。
読了日:02月03日 著者:塩野 七生

ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)
夫所有。アウグストゥスの統治後期。娘ユリアは、ある意味被害者だな……。ティベリウスとの和解。偉大な皇帝の死。多少の心残りはあっただろうが、穏やかな最期を迎えられたことにほっとする。
読了日:02月05日 著者:塩野 七生

緋(あか)い記憶緋(あか)い記憶
再読、職場本棚。初読時は福岡県民だったが、岩手県民の今読むと耳慣れた地名が多数。これ持って盛岡に行くと楽しそう。ホラー風味の7篇それぞれ面白いが、数十年前の記憶が蘇るとともに、過去の事件の真相が……という話が続くので、一気読みしないほうが良いかな。表題作と『ねじれた記憶』『言えない記憶』が好み。
読了日:02月05日 著者:高橋 克彦

空の境界 未来福音 (星海社文庫)空の境界 未来福音 (星海社文庫)
幹也モテすぎだろ。静音ちゃんが健全で可愛い。ばきゅーん。しかし、礼園女学院は凄い顔触れが揃っているなぁ。
読了日:02月06日 著者:奈須 きのこ

断章のグリム〈16〉白雪姫〈上〉 (電撃文庫)断章のグリム〈16〉白雪姫〈上〉 (電撃文庫)
最終章の始まり。蛆虫より、微妙にテンポのズレたお婆さんとの会話が怖い……。
読了日:02月06日 著者:甲田 学人

ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉 (電撃文庫)ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉 (電撃文庫)
魔女戦争は決着したけれど、統和機構内部のゴタゴタはまだまだ続く。それでも大分、先に進んだ。最近、ブギーが出るほうが番外編ぽくて(本筋に関係なく独立した話)、ビートやヴァルプルギスが本編に見える(汗)。
読了日:02月07日 著者:上遠野 浩平

闇から来た少女―ドールズ (中公文庫)闇から来た少女―ドールズ (中公文庫)
再読、職場本棚。面白いのだが、この話で「闇から来た」のは少女ではない気がする。熊本の生き人形、見てみたい。
読了日:02月08日 著者:高橋 克彦

バグ (徳間文庫)バグ (徳間文庫)
再読、職場本棚。全国の子供たちの連続自殺未遂? 事故? 子供たちの共通点は、同じゲームをプレイしていたことだったが……。完全に予想外の方向から解決する真相にびっくりしつつも、納得する。面白かった。津久井が他人に誤解されまくるのは、かなり本人に責任があると思う。
読了日:02月08日 著者:松岡 圭祐

探偵学園Q(15) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3345巻))探偵学園Q(15) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3345巻))
内科待合室。探偵のおじさんの正体。と、リュウ女装(笑)。
読了日:02月09日 著者:さとう ふみや

探偵学園Q(16) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3390巻))探偵学園Q(16) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3390巻))
内科待合室。七海vsケルベロス。と、吊り橋の村。
読了日:02月09日 著者:さとう ふみや

探偵学園Q(17) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3425巻))探偵学園Q(17) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3425巻))
内科待合室。吊り橋の村の解決編。そんなに探偵は結婚できないのか。
読了日:02月09日 著者:さとう ふみや

探偵学園Q(18) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3462巻))探偵学園Q(18) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3462巻))
内科待合室。冥王星のスパイの正体。能力開発研究所の事件。
読了日:02月09日 著者:さとう ふみや

探偵学園Q(19) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3503巻))探偵学園Q(19) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3503巻))
内科待合室。能力開発研究所の解決編。メグとリュウの過去。
読了日:02月09日 著者:さとう ふみや

探偵学園Q(20) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3527巻))探偵学園Q(20) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3527巻))
内科待合室。冥探偵ケルベロス。棲龍館ホテル。何かいろいろ、九頭龍匠が原因の気がしてきた。
読了日:02月09日 著者:さとう ふみや

探偵学園Q(21) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3553巻))探偵学園Q(21) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3553巻))
内科待合室。リュウに殺人容疑。
読了日:02月09日 著者:さとう ふみや

探偵学園Q(22)<完> (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3585巻))探偵学園Q(22)<完> (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3585巻))
内科待合室。最終巻。キュウとリュウの友情の物語だったんだな、と思った。良いラストだった。

読了日:02月09日 著者:さとう ふみや

ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち(1) (新潮文庫)ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち(1) (新潮文庫)
ティベリウス即位からカプリ島隠遁直前まで。ティベリウス、周囲に理解されなさ過ぎて気の毒だ。アグリッピーナは先帝アウグストゥスの孫だが、先帝の忠臣アグリッパの娘でもあるのに、そうは思えない高慢さ。何だか全部、アウグストゥスが原因の気がする。夫所有。
読了日:02月10日 著者:塩野 七生

ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫)ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫)
夫所有。ティベリウスの死と比べると、アウグストゥスは幸福だったとしみじみ思う。三代皇帝となったカリグラは、四年弱で暗殺される。カリグラも半分馬鹿だが、海の物とも山の物ともつかぬ若僧に全権委任した元老院が大馬鹿だ。
読了日:02月11日 著者:塩野 七生

不思議な銀河の物語―銀河は例外をつくらない (ポピュラー・サイエンス)不思議な銀河の物語―銀河は例外をつくらない (ポピュラー・サイエンス)
再読。普通でない(ハッブル分類で分類できない)特異銀河も、銀河同士の衝突・合体を考慮すれば説明できる、という話。M82、NGC 5128(ケンタウルスA)、NGC 4038/4039(アンテナ銀河)、Arp 220等を紹介。2000年の本。
読了日:02月11日 著者:谷口 義明

神社の見方―歴史がわかる、腑に落ちる (ポケットサライ)神社の見方―歴史がわかる、腑に落ちる (ポケットサライ)
再読。地図に鳥居マークがあるだけで吸い寄せられる私にはツボ。鳥居の見分け方フローチャートが素敵過ぎる。カラー写真が多くて綺麗。掲載されている鳥居や狛犬や眷属を探しに、本書片手に各地の神社を回りたくなるガイドブック。
読了日:02月12日 著者:

ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3) (新潮文庫)ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3) (新潮文庫)
夫所有。四代皇帝クラウディウス。消去法で選ばれた皇帝にしては、予想外に良い人材をローマは得たと思う。元老院も民衆も、彼の真価を理解しないけれど。地味な女性は歴史に名を残し難いだけだろうが、メッサリーナといい小アグリッピーナといい、碌な女が登場しない。特にアウグストゥスの子孫は、まともな女がいないのか。妻を増長させるクラウディウスも悪いけれど。
読了日:02月13日 著者:塩野 七生

ローマ人の物語〈20〉悪名高き皇帝たち(4) (新潮文庫)ローマ人の物語〈20〉悪名高き皇帝たち(4) (新潮文庫)
夫所有。五代皇帝ネロ。火のない処に煙は立たないが、ネロの悪評は尾ひれ付きすぎだろう。ネロは廃しても、ローマは帝政続行を選んだ。皇帝が殺されても劇的には何も変わらないという、ネロの存在感の低下。アウグストゥスが水面下で始めた帝政が、彼の血統抜きでも定着して、ここから本格的に始まる気がする。
読了日:02月14日 著者:塩野 七生

時をかけた少女たち (講談社コミックスフレンド)時をかけた少女たち (講談社コミックスフレンド)
再読。徳川家康の孫・千姫、源頼朝の娘・大姫、明智光秀の妻・煕子の三話。歴史漫画と思うと突っ込み所過多(特に千姫の話)なので、和服を着たラブラブ少女漫画と思うべし。絵は可愛い。そして、実はあとがき漫画が最高に面白い。
読了日:02月14日 著者:かやま ゆみ

時をかけた少女たち 3 (講談社コミックスフレンド)時をかけた少女たち 3 (講談社コミックスフレンド)
再読。源義経の側室・静御前、源実朝の正室・坊門信子、織田信長の妹・お市の三話。あとがき漫画の作者様セルフ突っ込みが楽しい。「ラブラブ少女マンガなので何げにごまかしてますが静は義経の愛人です」「義経のどこがそんなによかったんだ」「でも少女マンガなんだからいい人にしなくちゃ」(苦笑)。
読了日:02月15日 著者:かやま ゆみ

時をかけた少女たち 4 (講談社コミックスフレンド)時をかけた少女たち 4 (講談社コミックスフレンド)
再読。あとがき漫画の作者様セルフ突っ込みを楽しむために、本編を読む私。武田信玄の側室・諏訪御料人「少女マンガにするため奥さん2人省いてます」。織田信長の正室・濃姫「ラブラブなんて新婚時代だけだっつーの」。木曾義仲の側室・巴御前「巴のイトコの山吹御前という奥さんもいるしィ」。
読了日:02月16日 著者:かやま ゆみ

時をかけた少女たち 5 (講談社コミックスフレンド)時をかけた少女たち 5 (講談社コミックスフレンド)
再読。伊達政宗の正室・愛姫、新田義貞と勾当内侍、武田信玄の娘・黄梅院。掲載誌が変わったのか、一話に一回濡れ場あり。愛姫と黄梅院は、時と場所を考えようか(汗)。勾当内侍の話は大人向けじゃないと描けない展開で、良かったと思う。全6巻だが、源平合戦〜太平記の時代の話が含まれない2と6は買っていない。
読了日:02月16日 著者:かやま ゆみ

星の砂漠 タルシャス・ナイト (バーズコミックスデラックス)星の砂漠 タルシャス・ナイト (バーズコミックスデラックス)
再読。遠い異星の貴石“タルシャス”の争奪戦に巻き込まれた、双子の愛美と健司。両親が離婚して父不在、母は愛美にだけ冷たい。コマとコマの間を自分で補完して読まねばならず、一回で理解するのは難しい話。だが、自分に存在価値などないと感じたことがある人は、愛美の叫びに共感できると思う。「…ずっと捜してたの 話を聞いてくれる誰かを それだけだったのに」年上で包容力のある沢渡さんは、今でも私の理想。
読了日:02月17日 著者:船戸 明里

インド神話入門 (とんぼの本)インド神話入門 (とんぼの本)
再読。シヴァとパールヴァティー、カーリー=ドゥルガーなど、ヒンドゥーの神々の名前だけ知っていて他はサッパリ、な私が買って大正解! 有名な神様は概ね説明されているし、カラフルな大衆宗教画は眺めるだけでも楽しい。ラーマーヤナとマハーバーラタの二大叙事詩のあらすじも有難い。入門書としては本当にお薦め。
読了日:02月19日 著者:長谷川 明

世界が海におおわれるまで―佐藤弓生歌集世界が海におおわれるまで―佐藤弓生歌集
再読。「風鈴を鳴らしつづける風鈴屋世界が海におおわれるまで」を読むたびに、人類滅亡後の静謐な世界を思い浮かべる。「満ちてくるほのおのにおい放課後は実験室の春のはじまり」私が好きな歌は、人の気配を感じない。実験室には他者も、歌人自身もいないと思う。「絵空事だけが恋しい かんむりを切りぬきましょう金紙銀紙」どこか哀しい。好きな歌があり過ぎて、挙げればキリがない。
読了日:02月20日 著者:佐藤 弓生

眼鏡屋は夕ぐれのため―佐藤弓生歌集 (21世紀歌人シリーズ)眼鏡屋は夕ぐれのため―佐藤弓生歌集 (21世紀歌人シリーズ)
再読。「もう西がどちらかわからなくなってつめたい海が 海がはじまる」「風を聞く 踵をなくしてしまうまで帰るところが海と知るまで」が特に好き。『世界が海におおわれるまで』に比べ、血肉の生々しい歌が目立つが、「物」という感じで、ある意味やはり生者の気配が薄い。「血の球がふくらんでひしゃげるまでを 痛み わたしのさいごのともだち」。
読了日:02月22日 著者:佐藤 弓生

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【2012/03/01 01:07 】 | 本関係 | コメント(0)
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