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2018年8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1414
ナイス数:378


なんでも魔女商会 (7) おきゃくさまはオバケ! (おはなしガーデン)なんでも魔女商会 (7) おきゃくさまはオバケ! (おはなしガーデン)感想
小3娘が学校で借りてきた。娘と友達の間では今、あんびるやすこ作品が大人気のようだ。ルルとララはお菓子屋さんだが、このシリーズはお洋服リフォームが題材。お裁縫魔女のシルク、召使い猫コットン、人間のナナがレギュラー。魔女商会リフォーム支店に、オバケのお客が来たけれど、怖がりのナナは逃げてしまって。シーツオバケ可愛い。オバケの「べろべろーん!」は挨拶。相手をよく知れば怖くなくなる、と家で怖い本を読んで努力するナナ。ナナが一人で森の中を歩いても怖くないように、とオバケにこっそり護衛を依頼するシルク。みんな優しい。
読了日:08月04日 著者:あんびる やすこ

獄門島 (あすかコミックス)獄門島 (あすかコミックス)感想
夫実家の本。昭和21年8月。復員船で病死した戦友の故郷、瀬戸内海の獄門島を訪れた金田一耕助。戦友の三人の妹たちが次々殺されていく。原作既読の身としては、あの話がよくコミック1冊に収まったな! と驚くが、読むと確かに収まってる。鵜飼が影薄くてほぼ出番のないキャラになっちゃってるけど。三人娘、生きてるときはそうでもないのに死体になると凄絶に美しい。見立て殺人の描写に気合い入ってるなぁ。そして、何故か千光寺の了然和尚が一番カッコいい。金田一が凄く憔悴してるが、考えてみれば、親友の妹を一人も救えないのは辛いよな。
読了日:08月05日 著者:Jet,横溝 正史

ルルとララのハロウィンルルとララのハロウィン感想
小3娘の所有。ルルとララのお店に、オバケのお客がやってきた。森の動物たちを招いてパーティーを開くので、そのためのケーキを注文したいと言う。でもオバケが怖い動物たちは、誰も招待状を受け取ってくれなくて。見た目は実は重要じゃない。相手のことを何も知らないのに、オバケというだけで怖がって友達になれないと決めつけるのは、失礼なこと。やってみなくちゃわからない! 失敗したスポンジケーキをチョココーティングして作る、棒付きのケーキポップが可愛い。テーブルもお皿もなくても、みんな仲良く一緒にいられれば完璧なパーティー。
読了日:08月05日 著者:あんびる やすこ

文庫 後藤新平 日本の羅針盤となった男 (草思社文庫)文庫 後藤新平 日本の羅針盤となった男 (草思社文庫)感想
満州鉄道初代総裁の経歴に関心を持ち買ったが、総裁になる前も後も面白い(注:一章の獄中除く)。戊辰戦争敗者である岩手水沢藩士の家の出。医師として西南戦争後のコレラ禍と直面。平時からの備え、公衆衛生を献策して内務官僚へ登用される。日清戦争後の帰還兵の検疫を、児玉源太郎の後ろ楯を得て完了。児玉が台湾総督になると、実務トップの民政長官として下水道整備、鉄道敷設。日露戦争後、満鉄総裁として長春の都市建設。関東大震災直後に入閣(内務大臣)、帝都復興を立案するも内閣総辞職。後藤の人生を通して、日本近代史を学んだ気分だ。
読了日:08月05日 著者:山岡 淳一郎

絞首台の黙示録 (ハヤカワ文庫JA)絞首台の黙示録 (ハヤカワ文庫JA)感想
高齢独居の父が行方不明と知らされ、久々に新潟の実家に帰った作家・伊郷工(ぼく)は、自分と瓜二つの男(おれ)と出会う。おれは、自分こそが工であり、昨日絞首刑になったと主張する。死とは何か。意識とは何か。自分の死を自分で確認したい。死刑囚は何の罪を犯したのか。父はどこへ。クローン。おれ、ぼく、わたし、わたし。一人称で語り手が次々替わる話を読んでいると、誰が生きていて誰が死んでいるのかも解らなくなってくる。ややこしいけれど面白い。解説者による要約が一点だけ納得いかず、私が何か情報を読み落としているのかと再読中。
読了日:08月08日 著者:神林 長平

なんでも魔女商会 (15) 85パーセントの黒猫 (おはなしガーデン)なんでも魔女商会 (15) 85パーセントの黒猫 (おはなしガーデン)感想
小3娘が学校で借りてきた。お裁縫魔女シルクと召使い猫コットンの出会い。新しい服を縫うお仕立て魔女になりたいのに、リフォーム支店勤務になって気落ちするシルク。全身真っ黒でないため、なかなか職が決まらないコットン。毛皮の色と能力は関係ない。召使い猫紹介所の魔女マッチが祖母から貰った赤いドレスのリフォームを引き受けたことで、古着に新しい部分を足して生まれ変わらせるリフォームの素晴らしさに気づく。そして一生のパートナーに。コットンの黒85%白15%の毛皮の配分がヒントとなった、新しいドレスのデザインがとても綺麗。
読了日:08月30日 著者:あんびる やすこ


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【2018/09/09 14:59 】 | 本関係 | コメント(0)
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