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2020年1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1675
ナイス数:452


第四の壁 アナザーフェイス 3 (文春文庫  24-3)第四の壁 アナザーフェイス 3 (文春文庫 24-3)感想
シリーズ3巻。大学時代に所属していた劇団の記念公演を鑑賞していた大友の目の前で、劇の展開通りに絶命した、全方位から恨みを買う劇団代表。大友はかつての仲間を捜査することに。劇団内の人間関係って、何読んでも大体凄いことになってるなぁ。第二、第三の事件。「見立て殺人」って事件自体は面白いけど、そうしないといけない合理的な必然性はないよね(苦笑)。ラスト、なぜ元役者の大友が刑事になったかが明らかに。2巻では無自覚イケメンっぷりに読んでて苛々したが、“恋人~妻に夢中過ぎて周囲が目に入らないイケメン”なんだなと理解。
読了日:01月03日 著者:堂場 瞬一

零れた明日 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫)零れた明日 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫)感想
シリーズ6巻。臨月の妻を家に残して、他班のミスの尻拭いに駆り出される一之瀬。芸能事務所勤務の若い女性が殺された事件、逃げたストーカーが本当に殺したのか。新しい上司の性格を掴むのに悩みながら事件を追う。たまたま直前に読んだのがアナザーフェイス3で、一之瀬が事務所の評判を聞きに行く業界関係者が連続登場だった(笑)。警察物って、事件捜査の隙間に刑事の私生活が見えるんだけど、このシリーズに関してだけは、一之瀬の生活の一部として捜査してる気がする。いや、現実の刑事はそうなんだろうけどさ。事件があまり記憶に残らない。
読了日:01月04日 著者:堂場 瞬一

自生の夢 (河出文庫)自生の夢 (河出文庫)感想
全7篇、『海の指』『星窓 remixed virsion』『野生の詩藻』『はるかな響き』既読。『海の指』再読しつつ、この暴力的な美しさ、ああ『グラン・ヴァカンス』の作者だなぁ。『はるかな~』サラダ作る場面に既視感があり、何で読んだか悩んだが、『誤解するカド』の本持ってたよ(汗)。未読の『#銀の匙』『曠野にて』と表題作のシリーズ。関連作『野生の~』読んで以来読みたいと思ってたが、やはり面白い。73人を殺して自裁した作家・間宮潤堂の怪物と、13歳で〈忌字禍〉の犠牲となった天才詩人アリス・ウォン。早まったねぇ。
読了日:01月04日 著者:飛浩隆

高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)高い城の男 (ハヤカワ文庫 SF 568)感想
WW2で枢軸国が勝利、日独が分割統治する米国。日本勢力下の西岸の古美術商チルダンは日本人客に媚びて商売し、金工職人フランクは本物の現代アメリカ工芸を作ろうと独立する。高官・田上を、訪米者バイネスが訪ねてくるが目的不明。“連合国が勝利した世界”を描く小説が禁書でありながら流行し、〈高い城〉に住むと噂される作者にジュリアナは会いに行く。一番の主筋は〈高い城〉行きだと思うが、後半で日本人に現代米国工芸を誇ったチルダンと、ドイツ領事に屈しなかった田上が印象に残る。勇気。私日本人だけど、易経は全然わからん(苦笑)。
読了日:01月10日 著者:フィリップ・K・ディック


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【2020/02/09 14:52 】 | 本関係 | コメント(0)
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