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【小話】時鳥2
「鳴かぬなら、鳴くまで待とうホトトギス」
 殿が穏やかに言うと、時鳥が飼われている籠の真正面に座った。口元は笑っているが、じっと見つめる目が怖い。
 時鳥は無言の圧力に耐えられず、
「……トッキョ、キョカキョク」
と鳴いた。これ、むしろ「鳴かせてみせよう」ではないか。

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【2022/03/06 07:35 】 | 小話 | コメント(0)
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