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【感想】トリックスターズ
トリックスターズ  久住四季『トリックスターズ』(電撃文庫)。大学の先輩、まるちえんどさんのオススメで買った1冊。

 日本で唯一“魔学部”を有する城翠大学は、世界に6人しか現存しない魔術師の1人を教授として招聘した。英国から来た彼女は、佐杏冴奈と名乗る。その魔術師と魔学部新入生の前で、突如流れた怪放送。
 『我は、この会場内に集まった諸君の中から生贄を選定し、処刑することをここに宣言する――』

 冒頭付近に“魔術師からの挑戦状”なんてものが載っているあたり、ミステリの王道だなぁ。
 しかし、一言言わせてくれ。“挑戦状”には、『これから行われる六つの講義の中には、ある七つの欺計が施されている』と書いてあるが、1つは“挑戦状”より前で既に伏線張ってるじゃないかっ。
 7つのうち5番と7番は、事件そのものに関しては、複雑にするにも解決するにも役に立ってない、はっきり言って意味のない謎なのだが……魔術師(トリックスター)ってのは、不必要なところでも、それこそ無意識にでも人を騙す人種らしいので(笑)まぁいいや。佐杏が結構、誤解を招くようなことを言うのだが、彼女は“日本語の語彙に難がある”ので、これも仕方がない。つーか、何でも誤魔化せて美味しい設定だよな(笑)。
 うん。面白かった。

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【2005/07/24 21:00 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
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