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2023年2月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:987
ナイス数:339


残光 (ハルキ文庫)残光 (ハルキ文庫)感想
職場本棚。足を洗った凄腕の始末屋・榊原。昔の恋人の息子・恵太が事件に巻き込まれたことを知り、札幌に舞い戻る。企業と警察とヤクザの癒着の口封じから、恵太を守れるか。この著者初読みだが、『探偵はバーにいる』の方なんだね。途中から助っ人として登場する〈便利屋〉がよくボヤき、映画見てないのに(これが大泉洋か……)と妙に納得。榊原の前作と、探偵シリーズを既読だとわかる人物がガンガン出ているようだが、未読でも問題なく面白かった。直接の関係者でない人の情報網怖い。終盤の元政治家秘書も、過去の事件の関係者なんだろうなぁ。
読了日:02月11日 著者:東 直己

標的 (光文社文庫)標的 (光文社文庫)感想
職場本棚。隣の課の社員・井本を、実家から連れ戻して来い。社命で出張した大塚は、井本を探そうとして何者かに襲われた。前の会社を短気で辞め、今の会社ではイエスマンに徹していたが、殴られたことで本性を出す。井本の地元で錯綜する人間関係、井本が掴んだ社の秘密、トラブル対処用実力行使子会社。誰が敵で誰が味方なのか、悪人は誰なのか。ポーカーの腕や車の趣味、運転テクニックで、敵か味方か分からない相手と妙に認め合ってるのが何か面白い。会社員とは思えない手段・行動力で、一人で全部ぶっ潰す。結局、井本が一番の悪人だったなぁ。
読了日:02月15日 著者:北方 謙三

松本清張の残像 (文春新書 290)松本清張の残像 (文春新書 290)感想
職場本棚。週刊文春の編集者として清張を30年担当、後に小倉の松本清張記念館館長となった著者が、主に『半生の記』と『昭和史発掘』について語る。清張が小倉出身なのも元朝日新聞社員なのも知っていたけど、広告部の商業デザイナーだったとは。学生時代に日本近現代史を専攻した著者が、テーマを選んで取材し資料を準備した連載『昭和史発掘』、文庫の10,12,13だけ家にあり未読(二・二六事件の途中から)。これ読むとむしろ、二・二六に至るまでの巻が面白そう。週刊文春自体には文春砲のイメージしかないので結びつかず、謎の雑誌だ。
読了日:02月17日 著者:藤井 康栄


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【2023/03/04 11:03 】 | 本関係 | コメント(0)
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