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2023年5月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:724
ナイス数:385


宝石の国(11) (アフタヌーンKC)宝石の国(11) (アフタヌーンKC)感想
後輩から1-10巻を貰い、あまりにも続きが気になって購入。変わり果てたフォスは人間的な感情、復讐心を覚える。コンちゃんの誕生会の場面がとても美しい。それだけに、空を埋め尽くすフォスと月人の来襲が絶望的で毒々しい。「生まれてから三百年間 脆弱な体に不釣り合いな承認欲求だけを抱え(中略)空虚な存在だった」「ほどよい賢さは猛毒だ」エクメアのフォス評が辛辣だが、月人の思惑で変化を与えられ、人間を超える存在になるフォスが気の毒。気温が上昇している地球はどうなるのか。この世界、何をどうすると皆が幸せになれるんだろう。
読了日:05月05日 著者:市川 春子

ミカドの肖像―プリンスホテルの謎 (小学館ライブラリー)ミカドの肖像―プリンスホテルの謎 (小学館ライブラリー)感想
職場本棚。初出は昭和60~61年の雑誌連載。終戦直後、旧皇族の土地を次々取得した西武グループの堤康次郎。そこに後に続々と立つプリンスホテル。一冊丸々西武の本だと思って読むと、無関係な話も含まれるが。『天皇の影法師』既読なので、同様に“天皇を直接描かずに周辺を描くことで、結果的に、天皇・皇室を避けて通れない日本を描く”本なんだろうなぁと解釈。若き康次郎が軽井沢開発に乗り出したのは大正年間。西武って鉄道メインだと思ってたが、不動産会社が鉄道敷いたに近いのね。辻井喬って作家は名前だけ知ってたけど、堤清二なの!?
読了日:05月07日 著者:猪瀬 直樹

宝石の国(12) (アフタヌーンKC)宝石の国(12) (アフタヌーンKC)感想
読了後に改めて見ると、表紙が既に恐ろしいわ……。流氷の秘密、エクメアの過去。夜に戦うフォスvsシンシャ、1巻の約束がどうしてこうなった。シンシャの「ありがとう」が哀しい。全員が真っ白になると見分けにくいな。先生は最初からエクメアと通じてたのか? 月人も宝石もアドミラビリスもフォスのおかげで幸福に過ごし、フォスだけが一万年の孤独。博士の言葉の意味は。「つまりは 私は初めからずっとひとりだったのです」一万年かけて辿り着いた結論がこれって。金剛が月人を全員分解できてたら、地上は金剛と宝石たちの楽園だったのかな。
読了日:05月14日 著者:市川 春子


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【2023/06/03 11:00 】 | 本関係 | コメント(0)
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