忍者ブログ
  • 2025.04
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 2025.06
【小話】王様の服
 新しい服が大好きな王様の城に、二人の詐欺師が来て言いました。
「自分たちは、とても美しく、しかし馬鹿には見えない布を織ることができます」
 早速、王様は布を織らせました。もちろん実際には布はありません。王様も家来も何も見えませんが、馬鹿と思われたくないので「美しい、美しい」と必死に褒めちぎります。
 王様は、その布で作った服を着てパレードすることになりました。人々が「美しい、美しい」と褒めちぎる中、一人の子供が「王様は裸だ!」と叫びました。すると、隣にいた男が「そんなことはない、王様は素晴らしい服を着ている」とさとします。
「裸だよ」
 子供が言い返すと、男は言いました。
「俺は、あの素晴らしい服を着て、王妃様にもパレードしていただきたいのだ」
 それを聞いた周りの男たちは、「美しい、美しい」と王様の服を褒め続けました。

拍手[0回]

PR
【2011/08/29 00:10 】 | 小話 | コメント(0)
<<【小話】森の熊 | ホーム | 【小話】王様の耳>>
コメント
コメント投稿














<<前ページ | ホーム | 次ページ>>