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2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4296ページ
ナイス数:410ナイス

キノの旅〈10〉the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅〈10〉the Beautiful World (電撃文庫)感想
再読。「ペットの国」「ティーの願い」「或る男の旅・b」「インタビューの国」「ホラ吹き達の話」「保護の国」「電柱の国」「こんなところにある国」「ティーの一日」「歌姫のいる国」「或る男の旅・a」収録。口絵の少女キノの服がとても可愛い。作者様のあとがきは相変わらず絶好調。「ティーの一日」、「さんぽだ」が特にいい(笑)。「保護の国」も、最後まで容赦なくて好き。「歌姫のいる国」初読時は多分気付かずに読み流したと思うのだが、寓話っぽい“ですます体”と現実的な“である体”で表わされる両者の立場が、途中で反転するんだね。
読了日:5月3日 著者:時雨沢 恵一

わたしは虚夢を月に聴く (徳間デュアル文庫)わたしは虚夢を月に聴く (徳間デュアル文庫)感想
再読。私立探偵・荘矢夏美は女子高生の醒井弥生から、消えた人物を探すよう依頼された。そして二人は、月の基地を巡る戦いに巻き込まれる。ナイトウォッチ三部作2だが、同著者の『VSイマジネーター』未読だと恐らく理解不能。最後の展開、世界の管理者が事態を丸く収めるために操作した気がして純粋に弥生の実力と思えず、三部作で唯一いまいちスッキリしない出来だが、途中の兎型月面探査ロボット・シーマスは大好き。鉄仮面が主人公の短編は、徳間デュアルのアンソロジーを買い逃し、『ゼロ年代日本SFベスト集成〈S〉』が出てやっと読めた。
読了日:5月3日 著者:上遠野 浩平

Missing2 呪いの物語 (電撃文庫)Missing2 呪いの物語 (電撃文庫)感想
1巻が見つからず先に再読。木戸野亜紀の家に届いた怪FAX。羽間市の中高生間で噂の、不幸の手紙的な呪いのFAXか? 文芸部の友人を巻き込むまいとする亜紀の強さと危うさ、空目への秘めた想いに揺れる切なさが好き。1巻は空目恭一本人の出番は殆ど無いので、今巻がある意味“魔王”と渾名される彼の本領発揮。空目は世界観や対人関係の基本認識が異常だが、彼の常識内において仲間思いではある。恐怖の面で、効果音だけで鳥肌が立つ1巻の空気感には及ばない(グロ描写は多いが私は平気)が、FAXを巡る考察など謎解き要素が増えて面白い。
読了日:5月3日 著者:甲田 学人

テレヴィジョン・シティ〈上〉 (河出文庫文芸コレクション)テレヴィジョン・シティ〈上〉 (河出文庫文芸コレクション)感想
再読。夏休み。〈鐶の星〉の少年アナナスは、碧い惑星に住むママに手紙を書き、海に憧れる。同室のイーイーの言動は謎めいているが、彼と親友になりたいと切望する。映像と音声が常に同期しないビル内、子供とヘルパアのみで暮らし、概念として教育される〈家族〉。コンピュウタが管理し、所有物のない生活。ビルの構造の謎。大学4年夏に衝動買いした初長野作品。少年間の恋愛めいた友情はOKだがBL苦手な私は、初期長野作品を数作読んだだけだが、本書は一番SF的で異質だと思う。巻末の作者インタヴューは下巻の内容のネタバレ含むので注意。
読了日:5月5日 著者:長野 まゆみ

テレヴィジョン・シティ〈下〉 (河出文庫文芸コレクション)テレヴィジョン・シティ〈下〉 (河出文庫文芸コレクション)感想
再読。身体機能が衰えゆくイーイー、故障が多発し氷雪に蝕まれるビルディング。真実と嘘に迷い、だんだん手紙が書けなくなるアナナス。イーイーが動けるうちに、アナナスは碧い惑星を目指して共にビルを《離脱》しようとする。ボディとスピリットどちらかを捨てねばならないとき、どちらを先に捨てるのか。難解で、何度読んでも完璧に理解はできないけれど、互いに誠実であろうとするアナナスとイーイーが切ない。夏の眩しい日差し、白い砂浜と碧い海が、どうしてこんなに哀しいんだろう。レコォドの歌詞が胸に迫る。少年たちの、終わらない夏休み。
読了日:5月6日 著者:長野 まゆみ

あなたは虚人と星に舞う (徳間デュアル文庫)あなたは虚人と星に舞う (徳間デュアル文庫)感想
再読。ナイトウォッチ三部作3、時系列では多分最初。宇宙戦闘機NWに攻撃された太陽系外縁空域の宇宙港で、NW試作機操縦者キョウが冷凍睡眠から目覚める。彼女は合成人間だが宇宙港唯一の生命であり、港のAI達は必死に彼女を守る。人型で、宇宙港から離れられない試作機ヴルトムゼストの戦い方が面白い。宇宙港が敵に汚染されたと判断して人類連合軍は攻め、キョウは生存のために迎撃するが、本来味方であった者同士の不要な殺し合いなんだよな。そして、全てを無意味にしてしまう敵、虚空牙。主不在の街で普通の生活が続いていくのが切ない。
読了日:5月6日 著者:上遠野 浩平

マギ 9 (少年サンデーコミックス)マギ 9 (少年サンデーコミックス)感想
後輩所有。八人将の勢揃いシーンがめちゃくちゃカッコいいが、この巻の要約は「モルさん可愛い」で良いだろうか(笑)。謝肉宴のダンスは、アニメで動くところが見たいなぁ。練白瑛の弟、白龍がシンドリアへ留学。アリババたちは新たな迷宮ザガンへ。おまけまんが1、この二人(シャルルカンとヤムライハ)つきあってしまえ(笑)と思う。
読了日:5月8日 著者:大高 忍

マギ 10 (少年サンデーコミックス)マギ 10 (少年サンデーコミックス)感想
後輩所有。アラジン、アリババ、モルジアナ、練白龍は迷宮ザガン攻略へ。ジン・ザガンは性格の悪い変態仮面。白龍、意外な性格だが、追い詰められて素をさらけ出したあとは良い仲間になったね。モルさんも眷属器発動成功。
読了日:5月8日 著者:大高 忍

マギ 11 (少年サンデーコミックス)マギ 11 (少年サンデーコミックス)感想
後輩所有。迷宮内で、アル・サーメンとの戦闘。全身魔装のドゥニヤ、禍々しくて綺麗だなー。そして、やっぱり性格の悪いザガン(苦笑)。でも、〈「ジン」の力でどんな王になるかはこれからの、君次第さ〉ってのは、その通りなんだろう。
読了日:5月8日 著者:大高 忍

マギ 12 (少年サンデーコミックス)マギ 12 (少年サンデーコミックス)感想
後輩所有。ヤムさん天才魔導士、素敵。四人目のマギの謎。世界最高の魔導士育成機関、マグノシュタット王国。紅玉ちゃんはどんどん可愛くなるなー。おまけまんがの〈激情型でギッラギラの沸点の低そ~な人〉、何と的確な表現だ(笑)。
読了日:5月8日 著者:大高 忍

チグリスとユーフラテス(上) (集英社文庫)チグリスとユーフラテス(上) (集英社文庫)感想
再読。移民惑星ナインは原因不明の不妊により人口が減少し、遂に〈最後の子供〉ルナが誕生。他の住民が死に絶え一人残ったルナは、コールドスリープ中の過去のナインの人々を、一人ずつ起こしていく。終りから始まりへと語られる年代記。内容は面白いが、著者独特の文体が苦手で読みにくい……過剰に感情的な叫びが鼻につき、読んでいて時々醒める(汗)。とりあえず末期ナインの為政者は、生殖可能人口の男女比が極端なら一夫多妻でも何でも推進しろ、と思う。ルナ以外の女性3人は、同時に登場したら台詞で区別できなさそう。関口朋実が一番好き。
読了日:5月23日 著者:新井 素子

チグリスとユーフラテス(下) (集英社文庫)チグリスとユーフラテス(下) (集英社文庫)感想
再読。惑星ナイン〈最後の子供〉ルナは遂に、開星の祖レイディ・アカリを目覚めさせ、問う。ママはなぜ、ルナちゃんを産んだの? 私も、産んで欲しいと頼んだ覚えはないな。一介の女子高生から、最終的に現人神にまでなってしまう灯の人生は、本意でないことの連続。それでも常に前向きで、“不幸だけど、とっても幸せ”。個人的には、灯世代で一番不幸なのは、立場がない馬場さゆりだと思う。ラストシーンでしんみりした後に、このあとがきは反則だ。面白すぎる。ルナ、ダイアナ、朋実は明らかに「月」だが、マリアや灯は月に関係あるのだろうか。
読了日:5月23日 著者:新井 素子

ノロワレ 弐 外法箱 (電撃文庫)ノロワレ 弐 外法箱 (電撃文庫)感想
真木現人の幼馴染、日高護の祖母が急死。土地の拝み屋オミコサマの使いの少女が、祖母が持っていた『神様が入った箱』を渡せと言う。幼時からみな知り合いの、田舎の狭い人間関係の嫌な面が如実に出た話。コトリバコを連想しつつ読んだら関係なかった。日高家は、家族仲が良ければ破綻せずに済んだのか、祖母が箱を持って嫁いできた時点で無理なのか。この真相は救いがない。夢人も一応被害者だが、“有名人の兄”を持つが故に妬まれる現人や妹は大変だ。余談、喫茶店主はきっと、夢人が常連だと言いふらせば客が増え、且つ夢人の来店が減ると思う。
読了日:5月23日 著者:甲田学人

最遊記異聞 1巻 (ZERO-SUMコミックス)最遊記異聞 1巻 (ZERO-SUMコミックス)感想
作者様が楽しそうで何より。男ばかり同時に11人、絵も性格もキャラ設定して描き分けるって凄いなぁ。光明三蔵の修行僧時代。烏哭の若い頃と、(心根のベクトルは正反対だが)一見お気楽ライフは似てるかも。烏哭には、本当に心を許せる友人はいなかっただろうけど。後の光明が経文2つ持っている事実で、この物語の先に悲劇が約束されている気がしないでもない。
読了日:5月23日 著者:峰倉 かずや

螺旋のエンペロイダー Spin1. (電撃文庫)螺旋のエンペロイダー Spin1. (電撃文庫)感想
電撃で、イラストが緒方さんではないのは初? MPLSを集めて育成するNPスクールに通う少年少女たち。謎の言葉“エンペロイダー”を巡って、一見冴えない少年・才牙虚宇介(さいがこうすけ)の周囲で争いが起きる。虚宇介の能力〈ヴィオランツァ・ドメスティカ〉を見ていると、『機械仕掛けの蛇奇使い』を読み返したくなる。短編『枢機王狙撃』未読なので単行本化して欲しい。本文中の地味そうな風貌描写からすると、虚宇介のイラスト格好良すぎるなぁ。全然関係ないのに、脳内で森博嗣作品の犀川先生(浅田寅ヲ絵)がグルグルして止まらない。
読了日:5月24日 著者:上遠野浩平

天文月報 2013年 05月号 [雑誌]天文月報 2013年 05月号 [雑誌]感想
VERA特集『天文広域精測望遠鏡VERAの概要』国内4箇所での直径20mアンテナの建設経緯と観測・データ処理システム、『VERAで明らかになった銀河系の基本構造』太陽系と銀河中心の距離26100光年、太陽系の銀河回転速度240 km/s、『太陽円・接点上天体の位置天文観測』特殊な位置の天体の固有速度から太陽系の銀河回転角速度を測定、『VERAで見えてきた銀河系ペルセウス座腕の構造と非円運動』密度波理論の検証、他。広告の『ケプラー疑惑 ティコ・ブラーエの死の謎と盗まれた観測記録』なる本、凄く読みたいが高い。
読了日:5月26日 著者:


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【2013/06/21 06:26 】 | 本関係 | コメント(0)
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