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【小話】字数

 ペンネンネンネン・ネネムは、化け物世界の世界裁判長です。就任後、世界長に面会しました。
「ペンネンネンネンネン・ネネムはお前であるか」
「いいえ、ペンネンネンネン・ネネムです」
「そうか、ペンネンネンか」
「いいえ、ペンネンネンネンです」
 名前が字数を食います。

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【2021/10/25 06:28 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】洗剤
「アクロンなら毛~糸洗いにお洒落着洗いに自信が持てます、がなくなったから、詰め替え用買ってこなきゃ」
「アクロンだけでいい!」
 娘に怒られた。『アクロン』と言ったら自然に、『毛~糸洗いにお洒落着洗いに自信が持てます』が付いてくるんだよ。CMの刷り込みって凄い。

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【2021/10/24 07:14 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】濃茶8

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 尼はスマホゲーム内の機能で、仲間達と音声通話を始めた。それはボイチャ(ボイスチャット)だ。

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【2021/10/23 08:51 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】古文
「お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ!」
 ハロウィンの夜。魔女やカボチャ男に仮装した子供たちが家に押し掛けてきた。
「をかしをくれぬと悪戯するなり」
 平安貴族みたいなのが混ざってるが、こいつの悪戯を回避するには、何をやればいいんだ。「秋は夕暮れ」とか「雁」とかか。

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【2021/10/22 06:17 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】激怒3

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年。落武者伝説がある村へ戻るなり、
「八つ墓明神はお怒りじゃ!」
と尼に言われた。すると、野球ユニフォーム姿で応援メガホンを持った村人集団が現れ、
「勝鷹水神はお怒りじゃ!」
と言う。この村、ホークスファンがこんなに多いのか。

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【2021/10/21 06:15 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】激怒2

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年。落武者伝説がある村へ戻るなり、
「八つ墓明神はお怒りじゃ!」
と尼に言われたので、訊いてみた。
「どれくらい怒ってます?」
 尼は両拳を頭の上にして
「プンプン!」
と言い、
「そんなさとう珠緒は見たくない!」
と他の村人が怒った。

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【2021/10/20 06:08 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】歪曲

 テレビをつけると、昔のアニメのキャラクターが映った。ガッチャマンだったかな、これ。ただ、電波状態が悪いのか、全体的にぐにゃぐにゃと歪んで波打っている。
 イントロが流れて、主題歌が始まった。
「ダリだ、ダリだ、ダリだーっ!」
 歪んでいれば何でもダリなわけではない。

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【2021/10/19 06:31 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】濃茶7

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 尼は、溶けて柔らかい時計が机の角に沿ってぐにゃぐにゃ曲がる絵を見せて言った。
「ダリじゃ!」

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【2021/10/18 06:23 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】団栗

 山猫からの葉書で、裁判に招待された一郎。裁判では団栗たちが次々主張して、収拾がつきません。
「頭が尖っている私が一番偉い」
「いや、丸い私が偉い」
「大きい私が偉い」
 山猫に意見を求められた一郎は言います。
「シーズン200本安打できた者が偉い」
 それはイチローです。

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【2021/10/17 08:32 】 | 小話 | コメント(0)
2021年9月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:2704
ナイス数:436


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【2021/10/16 16:02 】 | 本関係 | コメント(0)
【小話】濃茶6

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 尼は、主原料が大豆ほぼ100%で色の濃い醤油を、刺身にかけて言った。
「溜(たまり)じゃ!」

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【2021/10/16 06:47 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】激怒

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年。落武者伝説がある村へ戻るなり、
「八つ墓明神はお怒りじゃ!」
と尼に言われたので、訊いてみた。
「どれくらい怒ってます?」
「メロス並じゃ!」
 凶器を持ってすぐに家宅侵入してくるが、計画性はないな。身辺の警備に気を付けよう。

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【2021/10/15 06:15 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】砂占3

 チューリップハットにヨレヨレ袴の探偵が、フルート奏者の元子爵邸で、計画停電に合わせて行われる砂占いに参加。復電後、鳴り始めたレコードが、判事や家庭教師など十人の罪状を告発する。
「これはアガサ・クリスティですね」
 事件が違う。十人に探偵が含まれなくて良かった。

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【2021/10/14 06:12 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】砂占2

 チューリップハットにヨレヨレ袴の探偵が、フルート奏者の元子爵邸で、計画停電に合わせて行われる砂占いに参加。復電後、邸に笛の音が鳴り響いた。
「これは……チャルメラですね」
 近くに屋台がいるらしい。夕食後なのに、全員ラーメンを食べたくなった。恐ろしい悪魔の笛だ。

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【2021/10/13 07:16 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】砂占

 チューリップハットにヨレヨレ袴の探偵が、フルート奏者の元子爵邸で行われる砂占いに参加。吊るした棒が砂の上に質問の答えを書く、コックリさん的な占いである。参加者に探偵が尋ねた。
「上主の故郷を訊くんですね」
 残念ながら、『地球幼年期の終わり』ネタは通じなかった。

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【2021/10/12 06:13 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】尾行

 探偵と友人の医師の前で、依頼人の女性は語った。
「私が帰省のために、駅まで自転車で走っていると、後ろから自転車でついてくるのです。中野浩一選手が」
 驚く医師と探偵。
「中野浩一! それは凄い!」
「中野選手の速度だと、尾行ではなくて、あっという間に抜かれそうだね」

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【2021/10/11 06:08 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】学校

 探偵と友人の医師を訪ねてきた私立学校長。児童一人と教師一人が失踪し、自転車が一台消えたと語る。探偵が尋ねた。
「教師が児童を脇に抱えて自転車に乗った、と考えてます?」
「まさか」
 否定する校長。
「自転車を漕ぐ教師が、児童を肩車でしょう」
「どこのサーカス団です?」

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【2021/10/10 07:07 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】移動

 転地療養中の探偵と友人の医師を訪ねてきた男性は、彼の兄妹の前夜の様子を語った。
「夕食後、兄がホイストをしようと誘いました」
 医師が言う。
「荷を吊り上げて水平移動かい?」
「固定式ホイストは吊り上げだけで、移動できるのはクレーンだね」
「いえ、トランプゲームです」

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【2021/10/09 08:29 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】電報

 新聞に面白い事件が載っていないことを友人の医師に愚痴っていた探偵が、家に届いた電報を見るなり笑い出した。
「兄が来るそうだ!」
「笑うことじゃないだろう?」
 不思議そうに医師が尋ねると、
「これを見てくれ!」
 くまのプーさん電報だったので、医師も大笑いした。可愛い。

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【2021/10/08 06:36 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】疑問

 三人組強盗が入ったとされる事件現場を調べた探偵は、友人の医師に、疑問を述べた。
「開封されたワインと、ワインの色が残ったグラスが三つ。一つにだけ滓(おり)が入っている。どう思う?」
 考える医師。
「二人は、滓まで全部飲んだんだな!」
「それは随分と不味くないかね」

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【2021/10/07 06:45 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】署名2

 灰色の脳細胞の探偵の家に妙な手紙が届いたので、訪ねてきた友人に見せた。
「ABCという署名が入った手紙なのだよ。わが友、これをどう思う?」
 考える友人。
「ABC……差出人は朝日放送テレビだろうな」
「アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニーかもしれないよ」

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【2021/10/06 06:51 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】署名

 灰色の脳細胞の探偵の家に妙な手紙が届いたので、訪ねてきた友人に見せた。
「ABCという署名が入った手紙なのだよ。わが友、これをどう思う?」
 考える友人。
「ABC……差出人はきっと、ジャニーズの五人グループだな」
「彼らの場合は、最後にZが要るんじゃなかったかね」

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【2021/10/05 06:13 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】胸像2

 探偵と友人の医師の家を訪ねてきた警部は、風変わりな事件について語った。
「家宅に侵入して盗んでまで、ナポレオンの石膏の胸像ばかり壊す人間がいるのですよ。日本の千葉県富津市で」
 驚く医師と探偵。
「富津(ふっつ)のナポレオン?」
「随分遠くまで出かけていく犯人だね」

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【2021/10/04 06:15 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】姉妹2

 チューリップハットにヨレヨレ袴姿の探偵が、病死した友人に頼まれて、友人の故郷の島へと向かいました。訪れた友人の家で、三姉妹に対面します。
「ステンノーです」
「エウリュアレーです」
「メドゥサです」
 ゴルゴン三姉妹を直接見ると石になってしまうので、鏡の盾ごしです。

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【2021/10/03 06:58 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】胸像

 探偵と友人の医師の家を訪ねてきた警部は、風変わりな事件について語った。
「家宅に侵入して盗んでまで、ナポレオン幼少時の石膏の胸像ばかり壊す人間がいるのですよ」
 驚く医師と探偵。
「そんな像があるのかい?」
「『六つのナポレオン』は、六歳という意味ではないと思うね」

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【2021/10/02 09:50 】 | 小話 | コメント(0)
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