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【感想】原子力戦争
 田原総一朗『原子力戦争』(講談社文庫)。裏表紙には「原子力開発をめぐって渦巻くどす黒い欲望と陰謀の構図を、豊富な資料と洞察で描いたドキュメンタリー・ノベル」と書いてあるが、ドキュメンタリー・ノベルって結局何なんだ(汗)。読んだ限りでは、“概ね事実に基づいているが、完全なる実録ではなく、ある程度の創作が含まれている”代物、と踏んだのだがさて如何に。

 えー、個人的には私は原子力発電反対である。仮に原子炉が絶対安全であったとしても、半減期が数百年以上もあって地下深くに隔離しておく他に手段がないような放射性廃棄物を日々増やしていくのは問題だ、と昔から思っているので。ただ、思っているだけでそれ以上の詳しいことを知らないのでちょっと勉強しようと思って買ってみたら、いやぁ怖い話だった(汗)。
 ――いやその、原子力が本当に安全か危険かということではなくて、そういう問題は棚に上げて主導権や利権を争っている官僚や企業が。反対運動を分断したり内部告発を闇に葬ったりするやり口が。まぁこういうのは別に原子力に限った話ではないのだろうけど(汗)。
 この本に描かれているのは1970年代の状況なので、その後30年の間に状況は変わったのか、それとも変わってないのか。田原さん、この続きを書いてくれないかなぁ。

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【2004/04/09 21:00 】 | 感想NF | コメント(0)
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