![]() (『天のろくろ』は歴史改変物なので、どんぴしゃりの内容の本は実在しないかもしれないが、モデルはあると思うんだよなー。)
主要登場人物は、純真無垢が服を着て歩いているような主人公ムイシュキン公爵。心ならずも富豪の妾にされた、破滅的な言動の美女ナスターシヤ。彼女を狂的に愛するラゴージン。気位の高い将軍令嬢アグラーヤ。
公爵はナスターシヤに結婚を申し込む。ナスターシヤは公爵を愛するが故に身を引き、ラゴージンと逃げる。アグラーヤに、公爵との結婚を勧める。アグラーヤは公爵を愛しているが、ナスターシヤのような女に口を出されるのは我慢ならない……。 アグラーヤ、要はプライド過剰。彼女が最終的にどんな運命に陥ろうと、私には自業自得としか思えん。 公爵以外、ハタ迷惑な人間だらけの小説の中で、不思議とラゴージンは好き。嫉妬心から公爵を殺そうとしたり、充分とんでもないのだが、なぜか卑劣な感じがしない。あ、ナスターシヤも相当迷惑だが、嫌いじゃないな。 公爵は、どちらかと言えばアグラーヤが好きなんだと思うけど。結局のところ“恋愛感情”ってものを理解してないんだと思う。アグラーヤとナスターシヤ、どちらに対しても。 PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |