壁に手が触れたら
すぐさまクイックターンで 次の50mへと滑り出した あの頃のように ただ無心で この恋も泳ぎきることができればよかったのに ――『水泳部だった』(冒頭部分) どこまでもまっすぐだった、17歳の頃。もはや17ではなくなった、「恋に汚れた」今の“わたし”。 さらわれて大人になった わたしの眉もくちびるも さわられて大人になる前の わたしのからだはどこへ消えたのでしょう ――『若紫』(途中部分) もはや17ではなくなった女性、に薦めたい詩集。表紙・挿絵の中島梨絵さんのサイトはこちら。 PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |