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【感想】図書室の中の夜
図書室の中の夜  山中愛理『図書室の中の夜』(新風舎)。詩集。9月、書店で表紙に惹かれて立ち読みし、当時は金欠だったため後日購入を決意したが、10月になったら店頭から消えていた(泣)。で、11月にやっと入手。

 壁に手が触れたら
 すぐさまクイックターンで
 次の50mへと滑り出した
 あの頃のように
 ただ無心で
 この恋も泳ぎきることができればよかったのに ――『水泳部だった』(冒頭部分)


 どこまでもまっすぐだった、17歳の頃。もはや17ではなくなった、「恋に汚れた」今の“わたし”。

 さらわれて大人になった
 わたしの眉もくちびるも
 さわられて大人になる前の
 わたしのからだはどこへ消えたのでしょう ――『若紫』(途中部分)


 もはや17ではなくなった女性、に薦めたい詩集。表紙・挿絵の中島梨絵さんのサイトはこちら

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【2006/11/14 23:45 】 | 感想歌集詩集 | コメント(0)
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