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2018年10月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2591
ナイス数:430


逸脱  捜査一課・澤村慶司 (角川文庫)逸脱 捜査一課・澤村慶司 (角川文庫)感想
昔の未解決事件に似た連続殺人。同一犯ならなぜ十年空いたのか、模倣だとしたらどこから情報を得たか。県警の澤村は、所轄の初美とコンビを組む。澤村は結果も出すが独断で突っ走る一匹狼で、敵も多い。過去の事件のトラウマから“最高の刑事”になることを自分に課す。プロファイリング担当の橋詰のキャラが面白い。警察の手腕を見下す挑戦的な犯人像は、澤村と紙一重。そちら側に転んでいたかもしれないが、澤村には味方になってくれる上司がいる。十年前の事件との繋がり、三件目の被害者が殺された理由が意外で最後面白かった。シリーズ一作目。
読了日:10月07日 著者:堂場 瞬一

ハング (中公文庫)ハング (中公文庫)感想
津原ら捜査一課堀田班は、未解決事件を再捜査し容疑者を逮捕。自供した犯人が、裁判で自白を強要されたと主張する。翌日、班員の一人が首吊り死体で発見され……。冒頭の疑似家族めいた堀田班の日常から一転して重い話。私の場合、裏表紙あらすじに〝警察小説〟と書いてあったら、不正や隠蔽の壁はあれど組織内で合法的に立ち向かう話を期待する。一刑事の立場では太刀打ちできない巨悪が敵とはいえ、途中から主人公が職務放棄して、犯人を逮捕するのではなく私怨で報復しようとするのは、違うジャンル名が欲しいなぁ(苦笑)。話自体は面白かった。
読了日:10月08日 著者:誉田 哲也

執着 捜査一課・澤村慶司 (角川文庫)執着 捜査一課・澤村慶司 (角川文庫)感想
シリーズ三作目。県警から所轄への異動前に一週間休暇中の澤村。異動先の署にストーカー被害を訴えていた女性が、地元新潟で殺され、澤村は勝手に新潟へ乗り込む。しかし、女性の関係者に次の被害が。1巻といい本書といい、連続殺人するような犯人ってのは警察を見下してるのかねぇ。谷口課長、初美、橋詰が健在で嬉しい。所轄の若い刑事が突っ走りがちで、澤村の姿から何かを学んでほしい(澤村も何かを得てほしい)と思うも、そうならず残念。澤村が刑事続けられてるのは紙一重の気がするが、私怨は持ってないからギリギリ何とかなってるのかな。
読了日:10月08日 著者:堂場 瞬一

HUNTER×HUNTER 36 (ジャンプコミックス)HUNTER×HUNTER 36 (ジャンプコミックス)感想
クラピカの念講習会が続く。毎度のことながら、前巻を読み返さないと感想を書けない漫画である。ミュハンって誰だか忘れてたよ(苦笑)。オイト王妃とシマヌの女子トークに和む。ビスケ見て、手の平返しするウェルゲー隊長には笑った。船内を仕切るマフィア3組織間の抗争で、さらに話がややこしくなったが、旅団の動機はシンプルでわかりやすくてよいよね。カミーラ王子とマフィアのモレナが美人。しかし今更だが、主人公(ゴン)が1コマも出て来ないのに面白いって変わった漫画だ(笑)。まだ出航4日、継承戦終わるまであと何冊かかるんだろう。
読了日:10月12日 著者:冨樫 義博

警視庁公安部・青山望 機密漏洩 (文春文庫)警視庁公安部・青山望 機密漏洩 (文春文庫)感想
中国人5人の射殺体の乗った船が長崎に漂着。琵琶湖の射殺体。六本木の集団撲殺事件。全国で起きる事件の裏には、中国マフィア同士の抗争が。公安部の青山ら同期4人組が挑む。著者初読みだがシリーズ4作目。前巻の直接の続編となる事件のため、前提である人間関係が被害者も加害者も警察内部も全く解らん(汗)。公安(著者が元公安)の捜査手法や中国の宗教事情、環境ビジネスの実態など知識として得るものは多いと思うが、“会話文で自然に読者に情報をインプットしようとしたが、却って不自然”みたいな会話が多く、前半読み進めるの苦労した。
読了日:10月27日 著者:濱 嘉之

鬼灯の冷徹(27) (モーニング KC)鬼灯の冷徹(27) (モーニング KC)感想
一話目の配役回で笑い過ぎてお腹が痛いw。白雪姫ミキちゃん超可愛い。でも『長靴をはいた猫』と『裸の王様』とゲス王子が最高(笑)。余談の入りきらなかった配役も可愛い。春一回、正面から訊く摩訶鉢特摩の長凄い。ある意味一貫している春一、作者様はどういう心理だとこれ描けるのか。ホムセン回、店員vs烏頭が見てみたい。米国回、スカーレット毎回可愛い。花嫁衣裳綺麗! 薬回、白澤のモテる分析が興味深い。毛羽毛現の好みが(笑)。一揆回は扉絵の鬼灯様素敵。ヒスミド回の衝撃! チュン回、サタン様は変態様。速読回、葉鶏頭さん凄い。
読了日:10月27日 著者:江口 夏実

流星ワゴン (講談社文庫)流星ワゴン (講談社文庫)感想
38歳の永田はリストラで無職。家庭は崩壊、不仲の田舎の父は末期がん。死んじゃってもいいと考えたとき、交通事故死した橋本父子のワゴン車に拾われる。初重松作品。永田と父、永田と息子、橋本父子、三組の父子の物語。大人になると、同い年だったときの親がそれほど大人ではなかったのは解る。だからといって、子供のときに嫌だったことが許せるわけではないが。不思議なワゴンで時間を戻っても、過去は変えられないけれど、知らなかったことを知れば未来は変えられる、という話かな。でも、裏切られた奥さんとよく再構築できるなぁ、とは思う。
読了日:10月31日 著者:重松 清


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【2018/11/04 16:46 】 | 本関係 | コメント(0)
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