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【感想】トリックスターズM
トリックスターズM  久住四季『トリックスターズM』(電撃文庫)。城翠大学を舞台に、4月(『トリックスターズ』)(感想)、6月(『トリックスターズL』)(感想)、10月・城翠祭一日目(『トリックスターズD』)と次々事件が起こり、今度は城翠祭二日目。
 周(あまね)が見た、誰かが男に襲われる予知夢。犯人の顔はわかっている。が、被害者は誰なのか? 犯行現場と日時は? 周の推理が始まる。

 ……2点、突っ込んでいいだろうか(ネタバレ注意)。
 周、一度くらい“四月の犯人”の可能性を疑えよ! 魔術でどんな人間にも変装できるんだし、前日も裏で糸引いてたじゃないか。顔かたちが誰だか特定できても、事件を起こすのが本人とは限らないだろ。
 あと作者様。“三回忌”ならば、死んだのは2年前だ。
 さて。ミステリ的にはシリーズ中最もフェアだと思うが、その分、小ぢんまりという気も。逆に、最強に卑怯なのは『D』だろうなぁ(笑)。でも私、このシリーズに“ミステリ的公平さ”を求めてないんだわ。次巻はぜひ、魔術師同士の大立ち回りを!

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【2006/08/31 21:00 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
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