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【感想】ジェイン・エア
ジェイン・エア  突然だが、私は小学生の頃から、エミリー・ブロンテ『嵐が丘』のキャサリンとヒースクリフの恋愛が理想だと思っている。自分の周囲にキャサリンとヒースクリフがいたら、非常に迷惑だろうが(苦笑)。
 発表当時、『嵐が丘』は不評だったらしいが、エミリーの姉シャーロットの『ジェイン・エア』(岩波文庫)はベストセラーになったそうだ。で、初めて読んでみた。
 …………。
 当時の英国人と私とでは、きっと好みが違うんだ、うん。以下、ネタバレ注意。

 ハッピーエンドなのに、何で読後こんなに釈然としないんだろう。と考えてみるに、「他人の死によって幸せになったから」だ(汗)。
 ジェインは孤児だったが、顔も知らない叔父が外国で死んだため、突如、遺産で金持ちになる。
 彼女が愛したロチェスターには発狂した妻がいるため結婚できなかったが、妻が死に、結婚して物語は終わる。
 無論ジェインが彼らの死を望んでいたわけではなく、知らぬうちに起きた出来事なんだが……ダブルだとなぁ。この世界では、他人が死にでもしない限り幸せは来ないのか、って気がして。ジェイン自身はすごく頑張って生きてるんだけど、何かこう、自分の努力は役に立ってないわけじゃん(汗)。

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【2006/11/02 20:00 】 | 感想海外文学 | コメント(0)
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