トム・ソーヤもハックルベリー・フィンも読んだことない私にとって、マーク・トウェインと言えば『出兵の祈り』。この作者ならば、『不思議な少年』(岩波文庫)の内容も、さもありなん。
(山下和美のマンガ『不思議な少年』て、関係あるのかなー。) テオドールら3人の少年が出逢った、不思議な力を持つ美少年サタン。彼は、自らを天使だと言う。 少年たちはサタンに夢中になるが、その一方で彼の、人間に対する無関心を恐れずにはいられない。人間が煉瓦を見ても何も思わないが、サタンにとっての人間もその程度。彼のひと吹きで大勢の人間の運命すら変えられるが、そこに善意も悪意もないのだ。 PR |
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