家の縁側の下から生えた竹の子は、天にも届く勢いでぐんぐん伸び、もう頭が見えません。登ってみたお爺さん。帰ってきてから、「月に着くと兎がもてなしてくれたんじゃが、美人のかぐや姫がおらんかった……」と心底残念そうに語るので、お婆さんがポカリと頭をはたきました。
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