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【感想】西遊記
西遊記  中野美代子/訳『西遊記』(岩波文庫)、全10巻。現在5巻を読んでいるが、孫悟空が気の毒で気の毒で仕方がない(汗)。

 悟空は短気で粗暴なため、必要以上に騒動を大きくしてしまう嫌いはあるが、いつも真っ先に妖怪の計略を見抜いて師匠を護ろうとしているのに。
 三蔵法師、猪八戒をえこひいきして八戒の言うことばかり信用し、悟空の忠告を守らないんだ毎回。で、危機に陥る、と(汗)。何回同じ目に遭えば学習するんだ?
 八戒も、悪意から悟空を讒言しているわけではなく、単に冗談の度が過ぎるだけなんだけど、何故いちいち真に受けるんだ三蔵。アンタが妖怪に捕まると、悟空は「お師匠様」って泣くけど、八戒はパーティを解散しようとする奴なんだぞ(汗)。
(沙悟浄はあんまり目立たないというか、毒にも薬にもならない感じ。)
 そんな師匠と弟弟子などさっさと見捨てちまえ、と言いたいが、それでは物語が成立しない。悟空の気の毒な旅は、まだまだ続く。

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【2007/04/25 21:00 】 | 感想海外文学 | コメント(0)
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