加藤千恵『ハッピーアイスクリーム』(中公文庫)。文庫で手に入る短歌の本、ということで書店で探していたが、なかなか見つからない(汗)。買うと決めた本ならネット注文するが、中を見ないと気に入るかわからないからねぇ。
で、神保町の三省堂でやっと発見。……えーと、短歌はいいと思うんだ、短歌は。装丁! 外も中も、ピンク過ぎ(汗)。好みの問題だろうが、個人的には「大人しく短歌だけ読ませて」という気分である。
首吊りのひもの長さのせいにして結局生きていくような君
責任は誰かのもので自分には関係ないと思ってるでしょ 傷ついたほうが偉いと思ってる人はあっちへ行って下さい ぼんやりとTVを観てる ゆっくりと自分がだめになるのがわかる 「燃やすとき公害になる」補聴器の電池を抜いた入棺のとき 人混みも伸ばしっぱなしの前髪もあたしのことを許していない 自転車の高さからしかわからないそんな景色が確かにあって 永遠に醒めない夢はそれはもう夢ではなくてべつの何かだ 誰もかも病んでいるからもう誰も病んでいるとは呼べないでしょう ひびわれて壊れていたし完全に狂ってたけどしあわせだった 好きな歌を10首。「首吊りの」の歌で購入決定。歌人は17歳の女子高生で、恋や受験の歌も多いのに、私のセレクションは偏っている(汗)。 PR |
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