![]() 世界に六人しか確認されていない魔術師のうちの二人、サイモン・L・スミスクラインと佐杏冴奈が魔術実験を行うために訪れた、外界から隔絶された魔学部付属研究所。その地下実験室で、密室状況で起きた殺人事件。 佐杏先生が早々に退場したため、主人公・天乃原周が探偵役を務めることになり、密室トリックの解を示して犯人を告発する。 しかし後日、先生は、「お前の推理には矛盾点が多過ぎる」と周を叱る。 ……ということは、先生ならばより合理的な解決編を用意できた筈だ。それはどんな推理? と思って、“周の解”以外で事件の説明が可能かどうか、考えてみることにする。 PR |
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![]() ……しかし、どこがどう面白かったかを説明するのが難しい(汗)。絶対ネタバレになるもんなー。 とりあえず。かつて私に高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』と上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』を紹介してくれた某氏なら、気に入ってくれる筈だ。 |
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![]() 周(あまね)が見た、誰かが男に襲われる予知夢。犯人の顔はわかっている。が、被害者は誰なのか? 犯行現場と日時は? 周の推理が始まる。 |
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![]() “六人の魔術師の五番目”サイモン・L・スミスクラインが、“六人の魔術師の六番目”佐杏冴奈と合同魔術実験を行うために来日した。実験場所は、山奥に建てられた魔学部付属研究所。「嵐の山荘みたいだね」と、ぼくと一緒に参加した凛々子ちゃんは言う。その“嵐の山荘”で、実際に事件が発生し……。 |
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![]() 日本で唯一“魔学部”を有する城翠大学は、世界に6人しか現存しない魔術師の1人を教授として招聘した。英国から来た彼女は、佐杏冴奈と名乗る。その魔術師と魔学部新入生の前で、突如流れた怪放送。 『我は、この会場内に集まった諸君の中から生贄を選定し、処刑することをここに宣言する――』 |
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![]() 確かに、コレがいわゆる“ホラー”であるのは理解できる。変死体だの臓器だのといった不気味っぽいファクター満載。だが、それらは一種の味付けであって本筋は“福山さつきと三溝耕平のラブストーリー”、と私は感じた。 |
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![]() 前作 『アリソン』がめちゃくちゃ面白かったのだが、一冊で完全に完結した話だと思っていたので、正直「IIってどうなるんだろう……」という気はしていた。しかし、面白かった。やっぱり私にとってはIのほうが上だが、IIだって完成度は文句なし。どちらを選ぶかは、読者の好みの問題のような気がする。 IIは、最後の最後に真相が明かされて、それはそれで哀しいんだけれど、でも少しほっとする。希望が見えるような気がする。 Iは、最後の最後に真相が明かされて……とても、やるせなくなる。他に手段がなかったのはわかっているんだけれど、それがどうしようもなく哀しい。 ここから先、前作『アリソン』のネタをばらすので、未読で今後読むつもりのある方はご注意を。 |
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![]() 王都からのどかな田舎町の第61魔法分隊に左遷されてきた一等契法士、ロギューネ・リーベルタ。 彼を待っていたのは、同じ分隊員でお嬢さまの美人シュナーナに求愛しては相手にされない毎日と、シュナの妹デリエルとの喧嘩、それ以外は特に何ということもない平穏な日々……というわけには、いかなかった。 その町自体が抱える秘密。それが、彼らを戦いの中心へと巻き込んでいく――。 |
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![]() かつて『神隠し』に逢い、一人生還した少年――空目恭一。 桜の森の満開の下で、彼が『神隠し』の少女と出逢ったとき……物語は動き始める。 禍々しいほどに美しい桜と、“枯れ草と錆の乾いたような”奇妙な香りとともに――。 今は盛りと散る花と、 風の間に間に遊びましょう。 花に乙女の夢を見て、 風の狭間に遊びましょう。 人の匂いを運び来る、風を纏うて踊るは魔物。 それは人とは触れ合えぬ、枷を纏うて歌うもの。 花の香りと戯れて、 人の香りは恋しくて、 人にあらざる悲しみを、 風の乙女と歌いましょう―― |
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![]() 何もかも忘れて眠ろう。 目を閉じて、手足を丸めて、深い幻想の中に落ちよう。 そして、チョコレートのように甘い甘い夢を見るの―― 上の言葉を見た瞬間、買うことを決意した本です。 “このままずっと眠り続けて、目覚めなければいいのに”と思ったことは私にもなくはありませんが、それを「チョコレートのように甘い夢」と形容することは、私には思いつかなかった。 |
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